壁とか塀が高くて中に入れない

2010年2月15日月曜日

リソース

t f B! P L
前から刑務所の中の図書室ってのに行ってみたかったんですよ。

図書館学の教科書に名前は出てくるものの
実態についてはほとんど触れられていない場所。
これはぜひ行きたい!

で、やっと時間が作れそうになったので問い合わせたんですよ。
ところが案の定というかなんというか
「法律を学ぶ学生なら見学は許可しているんですが…」とのことで。

「大学教員」というカードも切ってみたけどダメでした。


仕方なくそのまま電話インタビューとかしてみちゃったよ。
千葉刑務所教育部の方ありがとうございます。


うーむ…
「図書館の見学ツアーで行ったことあるよ」(医学系の図書館人)とか
「大学教員なら入れてもらえるよ」(哲学の教員)などと
聞いていたからいけると思ったんだけど…。

たぶん真正面から向かって行ってもだめなんでしょうね。

やはりコネか。よし。それっぽい人捕まえよう。



で、電話インタビューの結果なんですが
10年近く経っているこちらの記事と比べて
ほとんど変わりませんでした。

問い合わせた場所が同じなんだからしょうがないけど。


というわけで、自分で調べた追加情報も含めて新しく得た情報だけ書きます。

・官本(図書室所有)と私本(個人所有/家族などからの差し入れ等)があるが、
 官本はほとんど使われていない

・刑務所の中は人がいっぱいになりつつある

・私本でも、本が届いたら審査はする。
 自殺のすすめ、逃走ルートが詳しく書かれるものなどはダメ。
 ただし、施設によって受刑者が若干異なるため
 全国的な審査基準でのみ審査をしているわけではない。 
 基本は施設での判断になる。

・近くの図書館(例えば千葉県立、千葉市立図書館)との
 連携(例えば団体貸出ようなこと)はおこなっていない。
 (ちなみに図書館によってはこんな事例もあるよ

・上記の記事で、読書の効果として触れられている調査
 「『刑務所に関する意識調査』,法務総合研究所,1998」は
 その後行われていないらしい。またやってほしいな。

・たぶん読書事情などについて本格的に知るためには
 矯正図書館(こちらはだれでも入れる。主題が刑務所なだけ?)で
 調べるしかない。




残念だけどこの企画はそれっぽいパイプができるまで一時凍結。
いずれ必ずこの目で中を見るぞ。

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自己紹介

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ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

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