2011年4月15日金曜日

図書館に関係する会社へ就職ってのはどうだい?

本が好きで司書資格をとったはいいが、
就職先候補を探すのにどう結び付くのかわからない、

司書になるのは難しそうなので
ひとまず関係のある仕事について様子を伺いたい、

結局この資格が何の役に立つのかわからない、

そんなあなたへのヒントを書きましょう。


司書資格を持つ人が興味を持ちそうな就職の方向性、その一例を!


現段階では特に企業を網羅するつもりがないから
身近でお世話になっていたり、
ぱっと思いついり、僕好みの企業を例として書いてあります。

あと企業ごとの事業が多岐にわたっていたりするので
上手な分類になっていないのはご愛嬌。


動機などの細かい話は下の方に書いておいたのでそちらをご参照。



  1. 図書館業務全般の支援

  2. 物流、人材、業務など様々な面から図書館をサポート。
    「総合的」な仕事をする大きな企業。
    図書館ソリューションと表現していることもある。
    個人的にはCHIグループが今後どうなるのか気になっている。

    例:TRCNECなど


  3. 図書館システム

  4. 1とやや不可分なところもある。
    図書館の資料や資産を管理をするためのシステムを
    作ったり売ったり保守したりする。IT色やや強め。
    大きいところはICタグとセットで管理してる印象もある。
    「オープンソース」が1つのキーワードでもあるのかなぁ。 

    例:日立リコーなど


  5. 図書館用品・家具・建築・機械

  6. 図書館で使用される備品や消耗品を製造・販売する。 
    開発は工学系の人がやるのかもしれないが、
    司書資格持ってる人が営業をやっても良さそうなもの。
    実際どうなのかはよく知らない。

    例:キハラ金剛日本ファイリングなど


  7. 資料の修復保存等

  8. 資料を製本、修復したりする企業。小さい会社も探せば多そう。
    どちらかというと学芸員、デザイナーが好みそうな職。
    でも図書館員だって興味はあるし不自然ではない。
     
    例:ナカバヤシATELIER SUZUKIなど 


  9. 取次

  10. 出版社と書店等の間で資料を流通させる卸業。
    電子書籍でどう変わるか気になる。
    自分の専門分野を持つ人は、
    学問分野を限定した専門取次などを探してみては?

    例:日販トーハン大阪屋、など
    よく知らないけど出版取次リンク集を見たら面白いかな?


  11. 書店等

  12. 本屋さん。大規模書店が攻勢、小規模な書店は厳しい。
    探せばいくらでも見つかるから例はなんとなく。
    今後を考えて明るくなる要素ってどうなんだろう…
    そういえば新古書店も伸び悩んでいるようなデータをみたしなぁ…
    うーん…

    例:紀伊國屋書店BOOKOFFなど


  13. 印刷

  14. まずは大手印刷会社の意外な事業から知るのも良さそう。
    デザインにこだわりのある人なんかが好んで受けてた印象。
    業界が大きいから図書館のことより情報を集めやすそう。

    例:凸版印刷大日本印刷など
      

  15. 製紙

  16. 紙を作るといっても、紙の用途は多様。
    知りたければ紙の博物館にでも行ったらいいです。

    例:日本製紙王子製紙など


  17. データベース、レファレンス資料

  18. 索引抄録のデータベースは外資や研究所や大学図書館が運営しているイメージ。
    化学、医療系のファクトデータベースも司書資格だけでは太刀打ちできなそう。
    ただし、事典や企業情報などはいけるかも?

    例:日外アソシエーツG-Searchなど


  19. 司書資格の教科書出版社等

  20. 司書資格用のテキストなどを出版する企業や、
    テキストではない図書館関係の本を出版する企業など。
    もちろん「テキストとしてお世話になったから」なんて理由を
    持っていっても採用はしてもらえないと思うけどね。

    例:樹村房勉誠出版ポルケ(採用していない)など。


  21. 学会運営代理

  22. 世の中には学会の事務局代理業という仕事があってだね…。
    「専門資料論」で学術業界を学ぶ事になっているので建て前にはなるかも?
    まあこの科目は来年なくなっちゃうけどね!
    ひとまず卒業研究くらいは経験してないときつそうかな…?


  23. その他

  24. 林田製作所:「図書館雑誌」によく広告が出ている自動車会社。
           図書館車って他にどこが作っているんだろうね。

    点字出版等:例えば『図書館年鑑 2010』だとP.626-627にリストがある。

    大学教員:最低でも修士号(または相当)以上が求められる様子。
         コネ採用も稀にある。
         図書館系は他分野に比べると就職しやすいと噂。




ざっと思いつくのはこんな感じですかね。
評判については、身近な図書館関係者に尋ねるのが一番です。

僕も知っていることはあるけど、オフレコじゃないと話せないよ!


該当企業名と採用状況を網羅したリストを作るとかなり有用なはずだけど、
さすがに僕がそこまでする必要はないよな…。

手元に材料がなくて面倒だからやらないけど、
材料がある環境で暇を3日持て余したら作る。(望み薄)

_________


おまけ。気力のある方向け。


僕がこんなものを書く目的は、
就職の相談にくる学生の視野を広げ、相談時間を短縮するためです。


学生の発言として出てくる「図書館に就職したい」は

・他に司書資格を生かす道がわからない
・レファレンス演習が楽しかったからそんな就職できたらいいな
・他の業界に比べて図書館が知的そうな気がする
・図書館司書にあこがれて、なんか楽しそう

そんなニュアンスの人が多いような気がします。


簡単に言えば「司書の仕事をわかりきらないのでイメージで語っている」状態です。

理由がそれだけなら、
司書資格=図書館と考えずにもう少し広い目を持つことも必要だと思います。



そこでリストは以下のような基準で考えてあります。

・図書館関係雑誌の広告、またはイベントで見かける職業
 (図書館などを営業対象として捉えている企業)

・司書資格を志望動機の一部にしても自然な職業

・大学時代の同級生、先輩・後輩が就職した中でIT色が薄めな職業
 (普通は司書資格をとってもコンピュータには強くならない)



そしてここまでやっておいてなんですが、

そもそも就職をするための志望動機というものは
体験や好奇心から自然に発生するのが望ましく、
他人が導くのは不自然な気がしています。


採用面接のときに、後付けの志望動機を説明しても

「気持がこもってないなー 口から文字列を吐かれてもつまらんなー」

という顔をされるのではないでしょうか?

(少なくとも僕は入試の面接時にそう感じたことがあります。
 学校の入試はそれでも、というよりその方が良い場合もあるんだけど。)



ですので、今回は視野を広げるためのヒントをまとめてみましたが

「そんな仕事もあるのかー」と感じたら
自ら業界の実情や採用状況、利害関係、今後の見通しなどについて
調べたり、考えたり、議論したりして、

最終的に心が躍ったら就職を目指してほしいと考えています。


好奇心を持ち始める理由なんて小さくても良いんだけど、
そのあと知識を深めるために動いて欲しい。

きちんと自分の知識にしてほしい。


当然「調べてみたけどなんか違った」ということもあるし
時間はかかるんだけれど、それが大切なことだと思います。



まったく…

だから早いうちから手を打つように言い含めているのに
間に合わなくなってから相談に来るんだからなぁ…(泣)

3 件のコメント:

  1. 今でこそ偉そうに言えるけど、学生時代の自分がもっとしっかりしてたら、確実に別の仕事に就いているはず。学生ってそんなもんよ。

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  2. とても参考になりました。ありがとうございます。

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