2014年12月7日日曜日

日本のMOOCってどうなるんだろう

もやっとしたタイトルからこんばんわ。

まだまだ認知度は怪しいものだけれど、
最近やけに周辺でMOOCとかJMOOCとかgaccoという言葉を聞くことになりまして、
実際に自分でも受講してみたり(インタラクティブティーチング受講中)、
先日行われた「e-Learning Awards 2014フォーラム」の講演や展示で情報収集をしてみたり、
トライアル館で話を伺ったり、いろんな意味で興味を持っています。


図書館回りでも、

  • 講座を公開することで大学の広報に役立つのではないか
  • 講座を見せることで進路指導に役立つのではないか
  • 大学などを持たない地域の教育格差改善、生涯学習に役立つのではないか
  • 図書館で取り扱えるコンテンツの増加、イベントの開催につながるのではないか

などの期待や

  • 教育スタイルがアクティブラーニング重視にシフトするのではないか
  • 単位認定に繋がれば大学教育が変わるのではないか

などの大きな変革も含めた動向が注視されているように思います。


ただその一方で、

  • コンテンツの数や種類がもっと欲しい
  • MOOC形式の授業は作成の手間がかかるため、打ち上げ花火で終わるのではないかと心配
  • 有料化プランなどがあったとしても、それを導入することで得られる効果はまだ検証しきれておらず、そのため費用対効果がわかりにくい。偉い人も説得しにくい。

といったまだぼんやりしているポイントも見られます。


正直なところ、現状では「萌芽」という印象が強く、教育に変化が起きるのかそれとも打ち上げ花火でおわるのか、
その判断をする材料も不足しているように感じます。

ただ、過去分が視聴できるトライアルも始まってるし、
当面コンテンツ数が増えることも確かだから、今後はっきりすることでしょう。


とはいえ会社としては既にいろいろと関わっているし、
一商売人としても、今の段階で何をしかけたら良いものか、
きちんと考えておかなくっちゃなあ…。

2014年9月24日水曜日

展示会場で僕と握手!(戦隊ヒーローイベント風に)

狭い業界だし、もともと時間の問題とは考えていたのだけれど、
ついにこのブログが会社の偉い方にバレました。


てへっ ☆ (精一杯のカワイイ感じで)


基本的に
できるだけ他のサイトと競合しないマニアックなワードで
引っかかる仕組みにしてあるし、
むしろ今までお目にかからなかったことが奇跡かもしれませんね。


しかしこれからもそんなことなど一切気にせず、
フェアな姿勢で図書館業界全体の
「ありそうでなかった」「実は必要だった」「ネタにしかならない」記事を
世界の片隅でこっそり生産して行こうと思います。

(最近は仕事以外の、研究や事務仕事やら受託作業やらで忙しいのが泣き所です)



さて、今年の図書館総合展なのですが、
弊社(会社名は書かないけどお察しくだされ)では
気合いの入ったフォーラムと、例年通りのフォーラム、
そして重みが感じられるブースをご用意してお待ちしております。

本当はブースでいろいろな方とお話するのを楽しみにしていたのですが、
今年はフォーラムの方で頑張ることになりましたので、
あまり展示会場内を楽しんでいる余裕がなさそうです。


ただ、ブースの方に自分宛のお客様がお見えの際は
すぐに連絡が来る体制になっているはずなので、
もし遠くからお越しの方がいらっしゃる場合は
ぜひ弊社のブース担当へお知らせいただければ幸いです。


まだ先だけど、おいでませ総合展!!

さーて、ご案内用DMの準備でも仕込むかー

2014年6月24日火曜日

地域特性の見える貸出ランキング

「えっ!? システムとか扱ってたんですか!? 什器とラベルの業者じゃないんですか!?」
といわれる会社のシステム部門配属らしい僕です。こんばんわ。

とりあえず図書館のシステム(大学除く)でも、
入館ゲートでも、タグでも、自動貸返装置も、IC予約棚も
ご相談いただいたらすぐ飛んでいきますよ。
※気持ちだけ。実際は近場の営業担当や販売店の方が伺います。)



ところで、今日いろいろ調べている途中で、

「葛飾の図書館、DVDの貸出ランキングトップ10は、
毎年"男はつらいよ"シリーズで埋め尽くされている」

という事実を見てしまい、
なぜだかこの知識を広めなければならない気がしたので書いてみました。
(証拠は葛飾区立図書館のサイトから資料をご覧ください)


唯一、23年度の7位に「クライマーズ・ハイ」がランクインしているとか、
実はきっちり毎年トップが違うとか、
 24年度:男はつらいよ‐寅次郎の休日‐ 90回
 23年度:男はつらいよ‐知床慕情‐ 100回
 22年度:男はつらいよ‐寅次郎あじさあいの恋‐ 103回

何か生きたデータめいたものが見られますね。


当然、地域資料として重要な扱いではあるだろうから
コレクションが整ってはいるのだろうけど、
公共図書館でこれほど一色になるのも珍しいのではないでしょうか。
ここまで来ると区民の教養として位置づけられているような気がしてなりません。

いや、案外シリーズ制覇で特典が付くとか、
シリーズ名で古今東西するのがが中高年でブームとか…???


書きたくて書いただけのネタですが、
司書課程の授業をされる方などは、こういった小ネタで学生の心をつかんだ後に、
「コレクションのあり方とは…」、「地域資料とは…」、
「図書館システムで効率化できる業務とは…」、
「書誌記述形式における"シリーズ"とは…」といった感じで

ぜひなめらかな導入にでもお役立てくださいませ。

2014年3月28日金曜日

図書館屋さん二年生

今は図書館の何でも屋さんにいるわけですが、
そういえば転職して1年経つんだっけ、という振り返り日記です。


まだ特に達成目標額も決まっていないので、

設計図面の見方を教わったり、営業の仕方を真似してみたり、
今まで培ってきた知識で図書館に役立つ新商品を企画したり、
レファレンスの知識で情報収集&販売戦略立案用の材料を揃えてみたり、

知人友人から仕事を紹介してもらったり、
キャッチフレーズを考えてキャンペーン広告案を作ったり
などなど、退屈しない生活をしています。


新しいことにチャレンジすることが評価される側面はあるので
図書館が好きでアクティブな人間にとってはなかなか楽しい会社です。


それ以外に楽しいことと言えば、

一般の方お断りな寺や研究所の資料室に加え、
話題性の有無に関わらず仕事で様々な図書館が見られるとか、

営業と称して同級生に会いに行ったりとか、
ふらりと立ち寄ったところで話してみると知人の知人だったりとか、

動けば動くほど面識のある方も増えていくので、
もし図書館で働きたいと思う日がきたら
元々持ってる知識も含めて買ってもらえる可能性も高まるかなーとか

そういったおまけがいろいろ付いていることでしょうかね。


もうどっちがオマケなのか全くわからない始末。

グリコか。ビックリマンチョコか。


まあ、僕の場合は、
「司書課程で学べる知識や図書館周辺のスキルは、どこでどのように生かせるのか?」
を見極めることがライフワークみたいになっているので
職務内容に関わらず前向きに取り組みやすいのでしょうな。



しかし、この一年見て回った中では「人材」周辺がどうにも複雑に感じます。

以前から思う所はあったけども、
就職で行き詰る学生や正職員採用になかなか繋がらなくて苦労している話もある一方で、
挨拶が元気にできれば良いとか、知識より性格を求めて採用したがる図書館もあるし、

ワンパーソンライブラリーってのが時々あって
ただでさえ世代交代しにくいのに人事の決定権もなくて、
将来的な継続性を保つための有効な手が打てないのが普通、なんて場所もあるわけです。

私立中高とか、研究機関の図書室とかね。

そういう場合できるだけミスマッチを避けて確実な人を雇いたがるので、
一般的な就職活動だけやってても気付きにくい採用形態になってしまうんだろう、
というのが改めて見えてきたところです。

これは社会的に図書館が重視されていかないと
どうにもならない部分が大きいと思いますね。


自分の立場で何ができるかわからないけど、
何かそのあたりの人材流通面、立場向上にむけて、
多くの人が互いに得をするような流れ作りを手助けしたいものですね。

会社が新事業にすることはないだろうから、
個人的な裏目標として、営業ついでに情報収集しながら、
お手伝いできる道を探すとしましょう。


なんかわくわくしてきたね。さーて次年度も頑張るぞっと。


2014年2月4日火曜日

学校図書館・小規模図書館向け管理システムの諸々について

さて季刊との噂もあるこのブログですが、
今請け負ってる本業外の仕事がもうすぐ片付くので
今年はもうちょっと頻繁に更新をしていけそうな気がします。

今回は仕事用に作った学校図書館向けシステム一覧表を、
一部分だけ晒してみようと思います。

会社名とシステム名、ウェブサイトへのリンクだけを書いておきます。
仕事用に作ったバージョンでは他にも
まとめてあるのだけれど、立場上ここでは公開できません。
本当は興亡とか評判とかも知っているのだけどね…。
それが必要な情報であることもわかってはいるのだが…。


出版されてから時間が経過しているところが難点なんだけど、
比較的フェアな視点で学校図書館システムについてまとめられた
「学びが広がる学校図書館システムガイド」という本がありまして、
本当は同じようなレビューを行えばいいんだけれど、
使ったことないシステムも結構ありますもので、ご容赦願います。

とりあえず評価する際の観点や考え方だけは下の方に添えておきます。


____
※システム名/販売・制作元(製品紹介ページURL)
主要なシステムは網羅していると思うけど、見逃しはありうる。
あったとしてもけっしてわざとではありません。

NDL「国立国会図書館書誌データ対応システム一覧(2014年1月現在)」
(PDF版はこちら http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/system_list.pdf)というものが公開されていたので、
抜粋して2014年2月27日に一部追記。


主に学校向けのシステム


無料またはシェアウェアの資料管理システム

現在廃止された?システム
  • キュートライブラリー (スズキ教育ソフト)
  • はいぱー・える (有隣堂)
  • SLBMPJ(School-soft?詳細不明)
  • LiCS-R学校図書館版(NECネクサソリューションズ)
  • 図書委員 (NECネクサソリューションズ)       など
____

学校図書館の場合、ざっとこんな特徴があります。

  1. 蔵書のデータベース化は小64%、中65%、高87%程度(文部科学省 平成24年度「学校図書館の現状に関する調査」より)
  2. 担当者がよく変わる(公立学校の場合)
  3. 図書館のことを知らない人が担当になることも多い(徐々に改善中?)
  4. 三菱総合研究所の"図書館システムの現状に関するアンケート調査結果"によると、学校のシステムリプレースは平均9年以上の時間がかかると推測されている

データベース化は
エクセルやアクセスを使用して資料管理をしている場合も含まれるのかもしれませんが、
バーコード管理ができなかったり、
背ラベルが印刷できなかったり、作った人しかわからなくてサポート面で難があったり、
予算管理ができなかったり、そもそも貸出返却管理ができなかったり、
蔵書点検に向いていなかったり、
「資料管理システム」ではあっても「図書館の諸々を管理するシステム」とは言えない場合も見られます。

もちろん図書館システムを選ぶ人によって重視するポイントは変わってくると思いますが、
おおよそ以下のような点が取りあげられることが多い気がします。


1.将来性:
OSバージョンアップへの対応、ソフトの機能改善頻度・回数など。
多くの学校では、システムの乗り換えを頻繁にできない。
そのため将来的にサポートがなくなったり、
OSがバージョンアップしたときに使用不可になったりすると非常に困ることになります。
どことは言わないけど、
某社のシステムはバージョンアップしたときに中のデータが引き継げません。
そのデータ引き継ぎ作業費が異様に高い所も聞きますしねぇ…。
長い目で見ると意外と重要なポイントになります。

2.拡張性:
追加プログラム(オプションソフト)の種類、別デバイスへの対応など。
予算が付いたときに+αとして新機能が使えたら嬉しい人にとって重要。

3.価格:
ソフトウェア本体価格、使い方等の説明費用、データ移行費用、
ソフト使用端末数による価格変動、など。
意外にいろいろかかるので、必要な機能・不必要な機能の条件設定を
しっかり決めてから見積ってみることが大切。
学校単独で考えるか、教育委員会単位で考えるかでも
予算の枠組みが異なるため注意が必要。

4.サポート:
相談回数あたりの費用・期間あたりの費用や、
リモート・電話・FAX・メール・現地訪問といったサポート方法なども異なる。
能力的な自信やお金と相談するところ。

5.導入実績:
困ったときに知り合いのユーザがいると助かる、とはよく聞く話。
公開していない場合も多いけど、
公開している場合は現在のユーザ数ではなく、
販売したことのある実績=現在は別システムへ移行している可能性を考慮すること。
けっこう地域によって同じシステムのユーザが密集しているので
調べてみると面白かったりします。

6.機能:
正直なところ、主要な機能はどこも似たり寄ったりな感じはあるという…。
ICタグに対応しているとか、NDLサーチからMARCがダウンロードできるなど
大きな影響のある部分から、
実は書誌データを取り込むときにエクセルからコピペできるという
地味に嬉しい機能まで、
誰かに頼んで試しに使えるなら、使ってみるのが一番です。
デモを依頼すると楽しいですよ。

7.対応MARC
日販、大阪屋、TRC、などの各種有料で質の高いMARC
(受賞記録など詳細な書誌情報が入っていたりする)や、
NDLサーチのAPIで取り込み可能な無料のMARCがあったりする。
質にこだわる余裕がない場合も多いけど、
お金に余裕があるならこだわった方がいいと思う。
検索対象の幅も増えるし、MARC作成まで早いしね。



ほかに何かあったかな? デザインとか…? 営業の人柄とか…?

今回はレビューなどをしていないので、
システム導入で比較検討をしたい人でも頭を抱えることになるでしょう。
我ながら困ったエントリを書いたものだ。
しかたないけど、ちょっと反省。

まあ、まとめておけばなんかの役には立つでしょ、きっと。