2016年11月19日土曜日

ホッチキスあります(冷やし中華はじめた感じで)

勤務先は、
大学図書館の分室という位置づけでもあるためか
毎月会議の場で入室者数等を報告し増減理由の説明を求められます。

赤外線センサーでカウントする機械と、
図書室スタッフのいない時間に部屋を解錠するためのIC認証のログを
根拠として数字を出すのですが、

無人開室時間の数字がなんだか増えている(前年比1.5倍くらい)。


ここ最近は看護師さんたちが研究をスタートするシーズンのためか
文献の複写依頼が多かったけど、
引き渡しはスタッフのいる時間だけだし、貸出冊数・人数とも減っている。

つまり図書室で提供している主なサービスの影響ではなさそうなのです。


どうにも不思議なので、
最近少しだけ多かった残業の際に観察していたら

何人もの医学実習生が、
ホッチキスで紙を綴じては出ていくという奇妙な光景が。

どうも実習中に出された課題の提出のようなのだけどね、
滞在時間にして1分以内、入る→綴じる→出る、で入室者増、という様子でして。

これはもしや入室者数を増やすためには
「冷やし中華はじめました」のようなノリで、
この季節には「ホッチキスあります」とか書いて貼っておけば
数字は増えるかもしれないってことなんでしょうかね…?


それにしたって
「図書館ならではのサービスで利用者を増やすことこそが大切」みたいな感じもあり、
邪道な感じが拭えません。
拭えませんが、「入室者数増」を至上命題にされた日には、
効果が謎だとしてもやらないとは言い切れないなぁ…。


くだらなすぎて忘れそうだからここにメモしておくけれど、
正攻法の図書館サービス強化で利用者増を目指すことだけは
司書職として忘れないようにしておきたいものですね。

2016年9月22日木曜日

病院図書室は退屈しない職場

気がつけばまた更新もせず長い時間が経っており
図書館司書の仕事も板に付いてきたり、
昔大切にしていた人も結婚するとかしたとか、
大学院辞めようと思っていたのにうっかり査読が1本通ったりとか、
勤務先のレクリエーションで大相撲見に行ったら最高にフィーバーしたとか、
ホントにいろいろありました。

器用に嘘がつけるならどれほど人生が楽になるのか、
という僕の悩みは今も昔も変わらないのに、
時間はあっという間に流れていきます。

あと何年かしたら玉手箱空けたように老いているんじゃなかろうか。こわいなあ。


さて、大学病院の図書室勤務というのもなかなか面白いものでして、
やったことがないとなかなか伝わりにくいわけですが、
その日常の一端を書いてみようと思います。

履歴書とか書きたくなった人の参考にでもなるといいよね。
人柄と経験重視にならざるを得ないけど、
今年度末あたりにアルバイトさんの募集も検討してますしね。

とりあえず今回のエントリーは病院によってかなーーり大きく事情が違うので、
あくまで僕の知っている範囲です。参考にする方はお気をつけください。

1.いろんな意味で小さい

資料・設備の予算とか、占有面積とか、配置人員とか、
大学や公共の図書館に比べたらかなり小さい。
下手すると学校の図書室より小さい所も珍しくないと思う。
もちろんその分、小回りが利くとも言えるのですが、
「ワンパーソンライブラリー」になりがちということは、
まさに「司書の質」=「図書室の質」となるのが一番の特徴かもしれません。
改革・改善のフットワークの軽さや
調整力・行動力なんかは求められる資質な気がします。

2.一人職場なのでやることが多い

うちの場合、正規職員1人+アルバイトさん1人の体制で仕事をこなしています。
優秀なアルバイトさんなのでルーチンワークは
ある程度任せることもできるのですが、
イレギュラーな事態が起きれば当然現場責任者として対策を行います。
そのため、正職員は最低限なんでもアドバイスできるレベルの知識が必要。

その他、
大学図書館の一部として共有しているシステムがらみの打ち合わせをしたり
会議資料を作って大学系・病院系のいろんな会議に出席して、
レイアウトや設備の見直しや計画立てて、
プリンタやネットワークなどの機器の選定発注から故障対応して
文献複写のお金の管理もして、
レファレンスサービスやら資料管理計画の立案・遂行もします。
アルバイトさんのために業務マニュアルを作ったり、
シフト表作ったり人事管理のような仕事もします。

ルーチンワークだけなら比較的余裕がある職場・職種だと思うけど、
意外とアルバイトさんには任せられない仕事が多い印象です。意外と。
特に締め切りが重なるときが大変。お仕事は計画的に。

ただ、上司の目が届かない所にいるためのびのびできる側面はあります。
「職場にもっとユーモアがあっても良いのに」みたいな事を
上司がこぼしておりましたので、隙をみつけて、
僕の前で発言したことを少し後悔するような仕掛けを作ろうと思っています。
職務時間中に笑いをとりにはしっても良いだなんてね…
いったいなにをしてくれようか… フフフ… 

3.病院職員との距離が近い

医師とかコメディカルスタッフとか事務員とか、
研修医とか医学部薬学部の学生さんなんかが主な利用対象です。
ちなみに事務の方は昼休みに新聞や本を読むか、睡眠をとっておられます。
周りに何もないから…。
全体的には、研修医と看護師の利用が多い印象です。

やはり医師の先生方はお忙しそうですが、
気さくでお優しい穏やかな方が多い印象です。
そして図書室に見える方は本当に研究・勉強熱心な方が多いです。
思わず触発されます。

あとこれは独自文化なのかもしれないけど、
これでもかというくらいに納涼会が開かれてました。
忘年会もいろんなところでやってそうです。
いろいろ紛れ込んじゃおうかね。うひひ。

世の中には福利厚生で職員の入院治療費がタダになるという
医学系の図書館もあるようですが、僕の勤務先はそこまではありませんでした。
予防接種とか健康診断は個人で負担しないけどね。
勤務時間中に紹介状なしで診察に行けたりはするけどね。

4.資料をすぐ欲しい利用者が多い

大学病院の場合、「医学部の講座」という研究系の枠組の他、
普通の病院と同じように、病院内の各診療科のほか、
薬剤部やら栄養部やら様々な部署があります。
部署横断的な委員会もいろいろな種類があり、
連携や情報共有についてはかなり力が入っています。

ただ、臨床系の先生を筆頭に、
皆さん「資料が今すぐ欲しい!」と仰ることが多いので、
医療は速さだ!というのを実感します。
「事前にできることには限界がある」ということが
医学分野の広さや変化の早さからくるものであったり
ライフサイエンス系という論理で語りきれない世界の宿命なのかもしれません。

それでも先手を打って情報へのアクセス環境を揃えておく人が必要、
利用環境の整備は重要、ということですね。
図書室の人頑張りどころですね。
アピールして予算獲得もねらわなくちゃね。

とはいえ、

配属前に、人を選ぶ場所だとは聞いていたけど、
「ある程度自分の裁量で自由に動かせる」ということに魅力を感じる人には、
退屈もしなくてサービスの甲斐もあって楽しい仕事なのではないでしょうか。

来て早々、レイアウトや什器の見直しやら資料の除籍に手をつけ
研修医コーナーを作ってみたりしているので、
そのあたりのねらいや計画立案についても
今後時間をみつけて書いていこうと思います。



2016年5月11日水曜日

非常勤不足と人材流通の可能性

少し時間もできたし久々に就職絡みのネタを更新してみましょう。
今回のお題は「非常勤」の話です。

とは言っても、
図書館で働く非常勤職員の待遇がどう、みたいな話ではありません。
ここで扱うのはもう少し専門性の高い非常勤職の話になります。


実際に適した人がみつからずに困っていると伺っている事例には以下のようなものがあります。
  1. 山形県、福島県、茨城県、神奈川県、山梨県などの大学で司書課程・司書教諭課程の非常勤講師募集
  2. 県立病院の図書室、大学病院の患者図書室で経験者アルバイト募集
  3. お国の機関や企業で計量書誌学的な心得があるアルバイト募集
…などなど。

あくまで僕のところに流れてくる話ですから、当然依頼する側の心情から生まれる偏りもあるとは思います。
(「君ちょっと手伝ってよ、ダメなら代わりの人を…」と展開するパターンが多いため)

しかし、いったい何故需要が満たせないのでしょうか。
募集をかけた後の流れなどを眺めていると、おおよそ以下のような理由が見えてきます。
  • 教員の場合は研究業績・教歴(教育経験)・図書館実務の職歴等、その他の場合も"経験"や"実績"が問われるなど、そもそもハードルが高く、社会全体で適合者が少ない。採用側の欲しい人は既に職があったりすることも多く、レア度が高い。
  • 公募されていない場合も多くみられ、適合者に情報が届いていない。
  • 生活できるほどの給料を払えるとは限らないため、かかるコストやパフォーマンスを考えると、どうしても近距離在住の人が対象になりがち。
雇ってから育てるものではなく、能力を持っている人からほんのちょっとだけ労力を拝借するという非常勤採用ならでは問題もあるし、
どこもかしこも経験者募集だったら未経験者はどこからキャリアをスタートすればいいんだ?、とか
現場志向の人が多いために司書課程より司書教諭課程の方が教員候補者少なそう、とか、
他にもいろいろ思う所はありますが…、
【適合者が希少】【情報がうまく流通していない】【距離的制約がある】
なんかこれだけそろうと、厳しそうな感じはしますよね。

現状では、
「人づてに探す」、「募集条件を妥協する」などの解決策がとられていることが多いようですが、
需要と供給がマッチしてるとは言い難い状況を生み出しやすい環境とも言えるでしょう。
この手の就職情報流通によく使われそうなJREC-IN、日図協、派遣会社系などの情報源のどれでも掲載しにくく、完全にニッチになりがちなところもポイントでしょうかね。


そんなわけで、
このような状況を何とか打破してみんなが幸せになれる仕組みを作ることはできないか、待遇改善とかはどうにもできないけど情報流通くらい何とかならないだろうか、と以前から考えておりました。


話は変わりまして、ここ2年くらい大学の同窓会のお仕事をしています。
そしてふと考えてみれば、

  • 卒業生は図書館方面の職業に偏っている
  • 卒業生という縛りはつくが、学会などの団体より参加の敷居が低い
  • 対象者は日本の広範囲にいる
  • 世代もそれなりに広範囲にわたる
  • 同業の人脈を作れるポテンシャルがある(特に縦の繋がり構築に役立つ)

などの特徴があることに気付きまして、
これはもしや情報流通部分を解消できれば丸く収まる仕組みができるのでは…!? 
と、いろいろ企んでいたのです。

具体的には、同窓会のサイトに会員限定ページを作って、各自投稿可能にして、公募しにくい事案をできるだけ掲載可能なようにして、就職情報を流通させられるように、と企んでいたのだけど…、悲しいかな少し難しい局面になってしまいました。
1年後くらいには少し事態は変わっているだろうけど、今は如何ともしがたい。
準備はほとんど終わっているつもりだったんだけどなぁ…。

母校で求人情報の窓口役をしている先生を通すなど、他の手段がとれないものか、伝手を頼って様子をうかがっていたりするけれど、なんかイマヒトツな手ごたえです。

まったくお金にもならないのに手間ばかりかかるとしか思えないけど、なんかうまい解決策、ないもんですかねぇ…?

2016年5月8日日曜日

toto BIGと日本著者記号表

職場の敷地内にあるコンビニでtoto BIGが買えるようになっていて、
パンフレットを持ってきて眺めていたら
「6億円当たった人のイニシャル(名字)」というデータが書かれていました。

なんでも1位から順に、Mさん(42本)、Kさん(34本)、Sさん(31本)なのだそうです。


司書課程の人なら連想されるものがありますね。

そうです。日本著者記号表です。



資料組織系の授業くらいでしかでてきませんが、
著者のイニシャルを使っていろいろ細分化するためにある表です。

その中に日本で多い名字の著者ならイニシャルを2文字で考えるというルールがあるのですが、それがまさにK・M・S・Tの4種類なのです。



今は別に授業とかやらないけど、
こういう小ネタが学生の頭に知識を植え付けるためには役立ったりしますからね
忘れないように書いておこうと思った次第です。

まあ、だいたいみんな肝心な方を忘れるから、
テストで出そうもんなら「先生、totoの話しか覚えてません ><。」と言われる所までが様式美だろうけど。


しかし…、

「日本で多い名字の人に6億円が多く当たってます」ってランキングを出されても、
統計的には母集団から標本がうまくとれただけ、
なるべくしてなった、くらいにしか解釈できないような…?

いちいち細かく調べようとも思わないからわからないけど、
名字のイニシャルに該当するからといって6億円GETが有利になるとまでは言えなさそうですねぇ… 

2016年2月4日木曜日

そうだ、ワシントンDCに行こう お散歩日記

前回に引き続き旅の記録。いったい何しに行ったのかよくわからない、そんな日記。


1日目

全日空の便で現地の朝9時頃に空港へ到着。入国審査が終わって経路の確認をしていると空港のアナウンスで突然呼び出しをくらう。
何か入国で問題があったのかと思いアタフタしていたら空港の職員さんから飛行機に携帯電話の忘れ物があったことを伝えられる。が、僕のじゃありません…。

飛行機の中で「オデッセイ」「ブラックスキャンダル」「図書館戦争」を見て疲れたのでとりあえずホテルにチェックインして少しゆっくりしていたら「旅レジ」に登録したおかげでメールが届く。

"Winter Storm Jonas"による大雪への注意喚起…

翌日、翌々日は公共交通機関が全て停止? 不要な外出は控えるように…?

そして続々と各種店舗も午後や夕方には休みに入る。
図書館・博物館・美術館などでは少なくとも2日後まではどこも休館が決定。
自由に動けるの6日間しかないのに到着早々この仕打ちとは、いったい何しに来たのか… 
頭を抱える波乱の幕開け。

そして家族やお世話になっている方々から「非常事態宣言」の報道を見た心配のメールが届く。
しかたなく近くのドラッグストアで行列に並び水や食料を買い込んで籠城。
どうしようもう帰りたい…。


2日目

雪は勢いを増し、外出を控えるようお触れが出ているのでホテルで待機。
しかたがないのでホテルのジムで5時間ほどトレーニングした後、テレビを見る。
みりんは英語でもmirinで通じるらしいことを料理番組で学ぶ。
思えば英語力は現地の小学生以下、支払い能力以外大人としての尊厳はないなぁ…

ちなみに泊まっていたのはデュポンサークルという比較的治安の良い場所。
雪が積もりゆく街並みを窓から眺め、「なんかこの景色ホームアローンで見た」という感想が口からこぼれる。

【走り回る除雪車を眺める。頑張って、そして助けて。】


3日目

未明くらいまで雪は降っていた様子。ご近所では最終的21インチ(50cmちょっと)積もったらしい。最も降った地点ではその倍くらい。
"Winter Storm Jonas: Where Does it Rank Historically?"という記事を見ると記録的なブリザードだった様子。いやあ、そんな瞬間に立ち会えるだなんて嬉しいです、嬉しいということにしておきたい。

もう我慢できないのでとりあえず外に出てみると、雲ひとつない晴天。

公共交通機関は未だ動かず休館のところばかりだが、2本の足で歩けばいいじゃない! 
散歩だ、散歩! 外に出なかったら本当に何しに来たのかわからなくなるよ! 手遅れだけど!

ということで当初予定していなかったジョージタウンと呼ばれる地区に散歩に出かける。
ファーストフード店くらいしか開いていないが、食糧たりなかったし助かる。
ありがとうSubway!

せっかくだから大学の図書館にでも潜り込んでみようかと思いジョージタウン大学に行ってみるものの、職員らしき人たちが頑張って雪かきしているのを見て申し訳なくなってやめた。

【それにしてもHealy Hallはすごい迫力だった】

犬の散歩や雪かきをしている人たちを横目で見ながら、主旨は想定と全く違うが日常風景を見る旅も悪くないと思い始める。
現地の方は雪かきをしたりソリで遊んだりしている。

【写真の両端にあるこぶのようなものの中には車が埋まっている。頑張れオーナー!】

雪道つらいと思いながらも1日で20km近く歩く。足の裏に内出血がみられたが、持っていた熱さままシートを足の裏に貼って寝たら翌日にはだいぶ回復した。


4日目

無料の博物館も、有料の博物館も未だ休館。
スタッフが出勤できないとかきっとそんな理由なんだろう。

一部路線の一部区間だけ交通網が回復したが、やることないので今日も散歩。
せっかくだから今度はダウンタウン地区を歩く。
ホームレスをみかける数が他より多い印象。なるほど夜徘徊するのは賢くないかも。

こちらはカーネギー図書館の一つ。Carnegie Library of Washington D.C.。
すでに図書館ではなくなっている様子なので、特に中には入らなかった。
国際スパイ博物館がなかに入る話も出たが白紙撤回されたとか。



【建築様式はボザール様式と言うそうな。かっこいいね。】


午後はモールと呼ばれる地区の公園を歩く。
そう、公園には入れるんだよ! トイレとかは閉まってるけど!

【こんな道を2時間歩いてまわる。踏み固めた人がいるのが救い。でもすごく滑る。】

・Washington Monument/ワシントン記念塔


【塔と撮影地点の間はプールのはずなんだけど、よく見ると足跡らしきスジがある。なぜ?】

・Tomas Jefferson Memorial/ジェファーソン記念館


【keep outで近づけないのでシルエットだけ。神殿にしか見えない。】
一国の大統領とはいえ、オリンポスの神々と同格の扱いではないかと思う。


・Franklin Delano Roosevelt Memorial/フランクリン・D・ルーズベルト記念公園


【像と同じような服装で行ったけど後ろに並んだ写真は撮影できなかった】

・Martin Luther King, Jr. Memorial/キング牧師記念碑

【雪の中から爆誕!と言われてもちょっと信じる】


その後市街地に戻ってきた。
本屋の前でナンパしているらしい男二人組が「僕たち経験なクリスチャンだから何もしないよ!」みたいなことを言っており、「何もしない」は国も言語も関係なく共通する手段なんだなぁと納得する。
ついでに本屋でどんな日本関係の本がおいてあるのか眺めてみるが「NINJA」「SAMURAI」みたいなものしか見かけなかった。
アメコミショップ、紅茶屋などで土産を調達。


5日目

未だ議会図書館やNIHは開かないものの、ようやくスミソニアン博物館の一部(4つだけ)が開館。よかった…。

National Air and Space Museum/航空宇宙博物館

【ゼロ戦の説明には神風アタックも書いてあった】
飛行機好きというより、宇宙好きにオススメな印象を受けた。
場所は市街地から少し離れるけどUdvar-Hazy Centerの方が飛行機の展示が多くて見ていて楽しそう。

National Museum of Natural History/国立自然史博物館

【象いいよね、象】
必見とされるホープダイヤモンドは残念ながら展示されておらず、悔しいので自然史博物館のガイド本を買ってきた。
哺乳類のコーナーと鉱物,宝石のコーナーが特に面白かった。
日本の自然史博物館をまわったときは、原石が多く加工後の宝飾品になっているものはあまり見なかった気がするけど、ここではかなりお高そうなネックレスがいくつも展示されていて、みとれている女性が多かった。

そして次の日に予定されていたNIH,NLMの見学はキャンセルとなる。


6日目

ようやくアメリカ議会図書館が開館。お土産買わなきゃ。

・アメリカ議会図書館(トーマス・ジェファーソン館)

【天井には様々な学問をあらわした絵が描かれている】
建物の内装を見たいのであれば、日本からも見られる時代ですよ(前回のエントリ参照)。
ボブ・ホープ・ギャラリーやら企画展示やらでは「風刺」を行う人間がクローズアップされていた。
日本にいて意識したことはあまりなかったけれど、
風刺は"ユーモアがあれば許されるかもしれないけれど、ほぼ間違いなく敵を作る"という存在なわけで、表現の自由との関係も密接なんですよね。もう少し注意深く見るようにしてみよう。

Arthur M. Sackler Gallery/サックラーギャラリー
俵屋宗達展を見るために行ってみる。本当は地下で繋がっているFreer Garalleyに行きたかったけど2016年初頭から2017年夏ごろまでクローズ…。
ファクシミリ版ではあったけど風神雷神図屏風も展示されていた。
そういえばスミソニアンの博物館は、個々の館はそれほど大きくない印象だけど、その中でもサックラーギャラリーは特に小さい印象を受けた。

この頃にはふっきれていて、もう旅の目的は散歩でよくない? みたいな気持になる。
午後は大使館街の散歩へ。

【旅行初日の僕、ではなくクロアチア大使館なのでもっと深刻な意味があると思う】


7日目

朝のニュースで休校になっている学校が多いことが報じられる。道路脇に積まれた雪が邪魔になっているから危ないんだとか。結局最後まで雪の話題ばかりだったな…。

午後1時すぎの便で帰国。ボルチモアからシカゴ経由で成田へ。
空港内を見て回ったけれど、小分けの袋にお菓子が入っているような「職場用」に適したお菓子が見当たらず落胆する。

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振り返ってみると全体的に雪のせいで大幅な予定変更があり、毎夜次の日はどこが開いているのか調べるのが日課になっていました。
国立樹木園とかNLMとかナショナルギャラリーとかカジノとか行きたかったな…。
その分散歩しながら遊んでたIngressは一週間でUPV=1100, UPC=700, 歩行距離=94kmくらい捗ったけど、複雑な気持ち。

レストランの食事なんかは税で10%、チップが20%前後必要なため「表示価格の3割増し」みたいな感じで、全体的に物価が高いという印象は否めない。しかし、首都だけあって見る物も食べるものも揃っていて飽きないところでした。そして一人だと予定変更はしやすいけど大皿料理とかは手が出なくなるので、食べる楽しみを味わうためには一人旅が向かないことを痛感した。

いつか機会があったらまた行きたいものです。
行くなら桜祭りがやってる時期か、大使館街がオープンハウスになる5月とか、夏の日が長い時期が楽しそうですね。その時は大人しくツアーにしようかな…。



2016年2月2日火曜日

そうだ、ワシントンDCに行こう 準備編

このブログ、まだ続いてたんですね。
以前からご覧頂いていた方はびっくりしたでしょう。僕もびっくりです。

しかも民間企業へ転職したと思ったら見切りをつけて
今度の4月から大学の職員になるとか、
それまでの間に研究進めて論文書こうとしているとか
どうせなら今このタイミングで一人で旅行しようとか、それもまたびっくりでしょう。

いい歳して専業学生の時間がとれるなんて想像もできませんでしたが
大学院だとたまに見かけますね、そういう遠回りしてる人。


そんなわけで、
初海外、ツアーでもなく、1人で、たいして英語もしゃべれないという素敵な条件で
アメリカのワシントンDCへ1週間ほど行き、
博物館や図書館を見たり、大学のキャンパス散策してみたり、
Ingressで遊んだり、ホテルで体を鍛えたりしてました。

いかに計画通りに進まなかったかは次回のエントリーに書きますが、
何かと準備が必要なもので、同じようなことをしようとする人もいるだろうことから、
今回は旅の準備についていろいろメモしておこうと思います。
でもおじさん英語苦手だから勘違いしてたらすみませんね。

  1. そもそもなんでワシントンDC
医学系の情報に関心があるので、アメリカのメリーランド州ボルチモアに行って
Jons hopkins大学のWelch Medical Libraryとか見たら面白いかな、という思いつきからスタート。

ついでに結婚式場を兼ねるGeorge Peabody Libraryを見ても面白そうだし、ワシントンDCにも行ければアメリカ議会図書館とかNational Library of Medicineとか、スミソニアン博物館も楽しめるだろうと考え、両都市あわせて1週間滞在できるように計画しました。

しかし現地へ行った方から、ボルチモアはかなり治安が悪いし海外未経験のやつ1人には危ない、やばすぎるやめろ無鉄砲と止められ、諦めてワシントンDCへ1週間ほど滞在することにしました。
きっと救われたに違いない。長生きしたい。


  1. 何を見るのか、予約とかどうする?
とりあえず図書館と博物館と美術館を回ろう、
食事には期待してないけどクラブケーキが旬らしいのでそれだけは食べよう、
あとメリーランド州にもカジノができて賑わってるとか聞くし行ってみよう、というのが今回の目的。

  • National Institute of Health(NIH、アメリカ国立衛生研究所)
  • National Library of Medicine(NLM、アメリカ国立医学図書館)
  • 2015年は日本版NIHの「AMED」で日本でも耳に入る機会が多かった気がします。そして、NIHの中のNLMで提供しているPubMedにお世話になっている人も多いことでしょう。
    ただ、実はNLM以外にNIH Libraryという、
    United States Department of Health and Human Services(HHS、アメリカ合衆国保健福祉省)の一部職員(?)とNIHの職員用の図書館があるのでお話聞いてみたいなー と好奇心がかきたてられました。

    通常、NLMの見学に関しては少人数(5人以下)なら見学ツアーの予約はなくてもよいのですが、なんだか12月と1月はあらかじめアポイントをとらないといけないようなので、観念してツアーの申請をしました。(こちらを参照

    NIHとNLMはそれぞれツアーをやっているのだけど、
    どちらも13:30から始まるので、通常は選ばざるを得ないという状態のようです。
    ただ、NLMへの申請時に「NIHの図書館も後学のために見たい」というコメントを書いたら、担当の方がNLMのガイドツアーの後にNIH Libraryのガイドツアーを行えるように調整してくれました。ありがたい話です。


  • Library of Congress(アメリカ議会図書館)
  • Thomas Jefferson Building、James Madison Memorial Building、John Adams Buildingの3つの建物に分かれている。
    ガイド付ツアーに参加したい場合、人数が少なければ事前予約はいらないものの、1日数回ある指定時間の20分前までにThomas Jefferson Buildingの地上階(Ground Floor)にある案内所に行く。

    勝手に回っててもいいんだけど、その場合はSelf Guided ToursのページからPDFを持って行くといいかも。
    余談だけれど、Information Deskで「ツアーに参加したい」と言ったらこのPDFと同じパンフレットを渡されて「Good Luck!」とか言われて送り出されたので、
    案内付が良いなら"Tour(=Self Guided Tours?)"ではなく"Guided Tour"と言わなきゃ通じなかったかもなぁ…と思います。

    あとGoogleのストリートビューで建物の中が断片的に見られるので、企画展やグーテンベルク聖書のコーナーには興味ないとか、お土産もいらないというのであれば、ストリートビューで足りるかも。
    Thomas Jefferson Building南西部にあるトーマスジェファーソン文庫で使われている書架が、背あたりなし、単式、前後をガラスかアクリルで覆っている、というものなので 展示ケースとしていいアイテムだわぁ…と図書館マニアの心をくすぐると思う。
    またそこで見られる資料カタログの分類方式にオリジナリティを感じて素敵だわぁ…とマニアの心をくすぐる可能性もある。

  • Maryland Live! Casino
  • カジノまでの行き方がなんだかよくわからないので、
    現地についてから日本語可のSuma Travel (須磨トラベル) L.L.C.のこちらのツアーに申し込む予定でした。
    とは言ってもそもそも一人だから催行されるかどうか怪しかったわけですが。

  • Smithsonian Museum
  • 無料で入れる美術館、博物館の数々。特に、Natural History MuseumSackler Galleryに興味をひかれる。

  • その他
  • 絶対時間ないけど、他にも美術館とか博物館がたくさんある。 個人的には、National Gallery of ArtUnited States National ArboretumUnited States Botanic GardenNational Building MuseumThe Phillips Collectionなんかがそそる。

  1. 情報と装備
初めての海外旅行なので用心するに越したことはない。情報こそ力だ。
  • 基本的な情報はおおよそ以下のサイトで情報収集
  • >地球の歩き方(http://www.arukikata.co.jp/city/WAS/)
    >旅行Latte(https://latte.la/travel)
    >RETRIP(https://retrip.jp/)
    >WashingtonDC Lifestyles (http://www.dclifestyles.com/)

  • ESTA
  • ビザみたいなもの。有料(14ドル)で2年間有効。アメリカに行くなら登録必須らしい。どうやらパスポート番号と紐づけられているので入国審査のタイミングなどで確認を求められることはなかったが、念のため申請番号と申請状況がわかるように承認情報は印刷して持って行った。

  • アメリカ放題
  • ソフトバンクでiphon6を持っていたので使用してみる。
    「スプリント」という会社のネットワークを使用して日本と同じようにデータ通信や通話ができるサービス。現在はキャンペーン期間中のため無料かつ申請不要、端末の設定変更で利用可能。
    現地滞在中にホテルから出られない状態になったときにホテルのWi-Fi使ってバンダイチャンネルでアニメでも見ようとしたら海外からは見られないという残念な事態が発覚。
    ところが、このアメリカ放題加入端末からスプリントのネットワークを使用すると見ることができた。孤独を癒すためにもこれはけっこう重要な発見。

  • 海外旅行保険
  • 何がいいのかよくわからなかったので一番人気と言われたoff!にしてみる。
    あわせてトラブルchというアプリもインストールしておいた。
    しかしキャッシュレス病院のリストを見ても、ワシントンDCの病院はなさそうだったのでもっと他の保険も検討してみても良かったかも。いや見逃してるかもしれないし、後から請求すればいいだけなんだろうけど。

  • 旅レジ
  • 海外旅行をする場合は登録する必要があると通学先からお達しがあったので登録。ついでに海外安全アプリもインストールした。
    登録時点ではまさかメールが来るとは思いもしなかった。稀にしかない"いざというとき"きっと役立つ。

  • 治安情報:Metropolitan Police Department
  • 首都なのにそれほど治安のよくないワシントンDC。住所と期間を入力すると、どこでどんな犯罪があったかわかる便利な公式情報。
    最初に予約していたホテル(North East地区)は、1カ月以内にホテル目の前で強盗があり、周辺の道路でもちょくちょく軽・重犯罪が発生していたのでやめました。怖い。
    やはりNorth West地区の方が安全みたいです。

  • Supershuttle
  • 往復か片道か選んで [空港-ホテル等指定地点] を運んでくれる便利なサービス。
    インターネットで航空便などを詳細に入力するとおおよそのピックアップ時間が決められる。帰路のホテル → 空港を乗合で予約したところ、帰国日早朝にホテルへ「ちょっと早めに行くよ」みたいな確認の電話がかかってきた。
    ろくに英語がしゃべれない僕でもわかる程度の言葉でしゃべってくれたので安心。

  • ランニングシューズ
  • 今回はトレーニングジムがついているホテルに宿泊。
    ジムを使う場合は室内用のシューズが必要で、一般的にもレンタルサービスとかはないらしいので持参した。

  • Dropbox
  • 各種申請書の控え(PDF)や緊急時に必要な情報をまとめたリストをいつでも見られるようにDropboxの中に入れておいた。結局使う機会はなかったけど、備えあれば憂いなし。

  • Google Map
  • Google Map上で行きたい場所を保存しておいた(スターをつけた)。その時その時経路を検索するなど急な予定変更にも便利だった。


そんなわけで、これだけ頑張って準備をしたにも関わらず、
到着初日に大雪警戒による公共交通機関停止が宣言されて台無しになった悲しい日記(次回)に続きます。