2012年11月28日水曜日

あったらいいな(?)こんな図書館サービス

今年もこっそり図書館総合展に行き会場をウロウロして
脳のアイディアを思いつく部分が刺激されたのか、

なんか急に図書館のサービスを提案したくなってきたので
忘れないうちに垂れ流しておきたい。


もう積極的に垂れ流していきたい。


最近は「読書施設」を全面に押し出したサービスよりも
地域のコミュニティセンターとしての役割が求められつつあるようですので、

図書館がどうするとかそういったものはさておき、
本気かネタかわからない自由な感じで
いろんな企画と機能を盛り込むことを無責任に提案していきたいです。



  • 図書館版「本の闇鍋」

「本の闇鍋」という名前の方が認知度が高そうですが、
正式な名称は、紀伊國屋書店さんが行った「ほんのまくらフェア」でございますね。

冒頭部分を印刷したブックカバーで本を覆って表紙等を隠してしまい、
気にいった書き出しを頼りに本を購入してもらおう! というのが本家の企画です。

考えてみれば、昨今の図書館資料はICタグによって管理されつつありますので
装備後にカバーで覆って背表紙やラベルが見えなくても
管理上は大して問題なさそうですし、
闇鍋専用棚を作ってしまえば配架で混乱する心配もなさそうに感じます。


ブックカバーを作るのが若干面倒な気がしますが、やれるんじゃないでしょうか。

開いてみるまで分からないなんて興奮するじゃないですか。楽しそうじゃないですか。


近頃はやりの「セレンディピティ(wikipedia--セレンディピティ)」も満たせそうで、なお魅力。



ついでに言うと、最近はkumori共読ライブラリーなど、
読書体験を共有することも人気なようですから、
どうせなら貸出・返却サイクルのどこかで図書館員か利用者か、あるいはその両方が
ブックカバーに直接感想を書けるようにしても面白いかもしれません。

なんかオープンな交換日記みたいになるのか。

記名制にしなければ、
図書館の自由で問題にされた「耳をすませば」みたいなことにもならずに済むでしょう。

名前という手掛かりは資料に残らないものの、
筆跡という手掛かりが資料に残る可能性はあるので、
知的な出会いの一つくらい生まれてもおかしくない。ロマンティックすぎる。


正直なところ、学校図書館のティーンズ文庫あたりで
中高生女子をメインターゲットに実行するのが一番面白そうです。

学校という閉じられた世界の口コミ効果をフルに活用できそうだし、
あまり図書館を利用しない層への遊び場を提供できるかもしれない。


利用者の広がり方をネットワーク分析の手法で研究しても面白そうだなぁ。…ニヤリ。

うむ。脳内シミュレーター的にはいける気がしてきた!



  • 読書療法(ビブリオセラピー)

以前から気になっている読書療法、本を読んで癒されるコーナー設ける提案。

個人に焦点をあてない単なるリスト作りなら従来の司書で十分可能な範囲ではあるものの、
「選書ができる司書」と「精神科医・カウンセラー」の共同作業が可能になれば、

よりパーソナライズし、かつ個々人の移ろいやすい気分に適した読書相談を行えて、
人の精神にやすらぎをもたらしてくれるのではないだろうかという期待。


敷いて言うなら、
科学的・生理的に効果が実証されているのか謎、
「精神が不安定な人に読書の力で後押しをしよう」という方法に感じるため
下手をすると悪い効果がでる可能性もありそう、
ようは理論が確立しないうちは手を出したら火傷しそうだとか、

何より仕事量がどうしようもないくらいに膨れ上がりそうという問題はありますね、きっと。

あとプライバシーがしっかり守られる必要があるところもポイントになるのかな。


でも疲れた社会の人々に癒しを与える図書館というキャッチフレーズは魅力的。


カウンセラーも図書館司書資格とおなじくらい食えない資格だったような気がするので
広い日本のどこかにカウンセラー資格持ちの図書館員とかいても良さそうなもんだが…

と、思ってGoogleで探してみると、少なくとも一人はいた。


癒しの施設という意味では図書館の必要性は弱いと思うけど、
図書館の可能性という意味ではどこまで頑張れるのかとても興味があります。

レファレンス担当者が、
知識を与えるのではなく顧客の感情のケアまでしはじめたら、痛快だと思いませんか?




  • 頑固爺説教室

図書館や公民館どころか教会の懺悔室機能を取り入れた説教室を作ってみてはどうか、という提案。

暇を持て余し、価値観もぶれなくなった頑固爺が常時待機(または予約制)な部屋を作る。

我が子を怒るのが下手な親やシングルマザーが泣きつく拠り所であったり、
「人には言えない悩みがあるけど、誰かに喝を入れて欲しい」という
"叱られたい人"を精神的に満たす斬新な施設。

ニーズがどの程度あるか全くもって謎なうえ、
常識や節度、口の堅さも含めた頑固爺の人選にその難しさがある、そんな企画。
一応、シルバー人材の有効な活用と言えるかもしれない。

教会や寺のように特定の宗教に肩入れせず、
公平にみんなを怒ってくれる感じが頑固爺の良さ。

地域コミュニティが崩壊して久しいと言われる昨今にこそ、ひかり輝け頑固爺!

失礼なことを言っているようにみえるかもしれませんが、
僕は将来頑固爺になることも視野に入れて生きているので
全然失礼じゃないよ。むしろちょっとした憧れなのです。

ところで、どう図書館を絡めたらいいんだろう…? さすがにわかんないなぁ…。

________

さて、ここまで書きたい放題とりあえず書いてみましたが、
実際の現場では、人材が、予算が、設備がと、なんだか問題が山積みのようですね。

全ての問題に対処しながら新しいことをするのは難しいでしょうけど、
個人的には、なにか新しいことを生み出す
活気のある図書館を見たくてしょうがないものです。

「予算がないからできない」ではなく
予算がない中でもこんな新しいこと考えました。やれる範囲での実績は作ったけど、もっといいことしなきゃいけないから予算が必要。きっとやれる。くれ。」 という攻めのスタンスを持ち、
その起爆剤となるような企画をぜひ見たいものです。


業界の片隅にいる僕のような人間でも思うところはあるくらいだし、
きっと業界の中心にいるような方はもっとすごい企画を日夜練っているに違いない。

まだまだこの業界は目が離せないな…!


2012年10月29日月曜日

図書館に関連する特許を見てみよう

いま特許が熱い!(僕の中で)


ということで、

図書館に関係しそうな特許をながめ、 新しい視点で図書館を楽しもうというコーナーです。


大雑把で恣意的に説明すると、特許権というのは発明に関する独占を認める権利です。

頭を使って生みだし、無断で他者にまねされるといろいろ我慢ならず、
モノとしての形はないが所有権のある財産(無体財産または知的財産)の一種です。

同種の権利には実用新案権(アイディア)、商標権(ビジネス上の識別マーク)、
意匠権(デザイン)、著作権…etc.などなどがあります。

その知的財産権のうちの産業財産権(特許庁のこのページを見るとわかりやすい)を見ながら、図書館を見たらちょっと楽しそうかな、と。


個人的にも今やっておくと今後役立つ可能性がありそうですし、
図書館周辺の企業で働きたい方にも少しは貢献できるでしょうからね。


意外に少ない44件ということで、ちょっと表にしてみました。
(調べ方の細かい話、図面等を掲載しない理由は後述です。)

____________
項番 公報番号 発明の名称 出願人(登録公報・US和抄は権利者を表示)
1 特許4933869 文書検索装置、文書検索方法、文書検索プログラムおよび記録媒体 株式会社リコー
2 特許4870372 物品貸出し管理システム 東芝テック株式会社
3 特許4868736 複写処理管理システム シャープ株式会社
4 特許4818448 室内環境調整システム及び方法 石の癒株式会社
5 特許4818418 室内環境調整システム及び方法 石の癒株式会社
6 特許4817585 属性情報検索装置、属性情報検索方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム 株式会社日本総合研究所
7 特許4800506 情報記録カード、情報読取りシステムおよび情報読取り/書込みシステム 谷電機工業株式会社
8 特許4789092 携帯電話、Rバッジ、受信装置 株式会社モビリティ
9 特許4787590 蔵書検索方法、蔵書検索システム及び蔵書検索プログラム 株式会社リコー
10 特許4783234 蔵書貸出支援システム、蔵書貸出支援方法及び蔵書貸出支援プログラム 株式会社リコー
11 特許4698102 方向付けられた広告を伴う電子書籍選択及び配送システム ディスカバリー・コミニュケーションズ・インコーポレーテッド
12 特許4666169 信頼されないアクセス局を介した通信方法 日本電気株式会社
13 特許4641480 蔵書目録検索方法、蔵書目録検索システム及び蔵書目録検索結果表示プログラム 株式会社リコー
14 特許4570131 ICタグを利用した図書館における書籍類管理システム 株式会社図書館流通センター
15 特許4568103 資料検索支援システムおよび資料検索支援方法 株式会社日立製作所
16 特許4427260 資料選定支援システム 株式会社日立製作所
17 特許4422783 室内環境調整システム 石の癒株式会社
18 特許4408061 ICタグを用いた図書館システムにおけるダイポール型アンテナによるICタグスキャンシステム 株式会社図書館流通センター
19 特許4407295 客動線調査システム、客動線調査方法および客動線調査プログラム 日本電気株式会社
20 特許4368718 図書貸出履歴管理方法、プログラム、記憶媒体 株式会社日立製作所
21 特許4347476 図書館用カート 株式会社岡村製作所 他
22 特許4302007 図書館情報管理システム 株式会社リコー
23 特許4302002 蔵書点検システム、並びに、プログラムおよび記録媒体 株式会社リコー
24 特許4270778 図書館における閲覧管理システム、プログラム、及び記録媒体 株式会社リコー
25 特許4247853 相互貸借システムにおけるセンターサーバおよびその制御方法,ならびにセンターサーバを制御するプログラムを記録した媒体 株式会社日本総合研究所
26 特許4146993 図書情報提供装置、図書情報提供方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 株式会社リコー
27 特許4124696 図書情報提供方法および図書情報提供装置 富士通株式会社
28 特許4095109 本のカバー掛け方法及びブックカバーの貼り合わせ装置 株式会社南海堂
29 特許4073019 文献受注複写システム 株式会社伸樹社
30 特許4038247 遠隔地から図書館リサーチを行うためのコンピュータ支援型の方法及びそれに関連する装置 ザ ジョーンズ ホプキンス ユニバーシティ
31 特許3692061 図書館向け書籍納入支援システム及び図書館向け書籍納入支援方法及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びプログラム 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社
32 特許3395061 図書館の蔵書自動出納システムと図書館の蔵書出納ロボットならびに図書館の蔵書出納ロボットのハンド機構 学校法人金沢工業大学
33 特許3122603 図書館車の側面扉 株式会社林田製作所
34 特許3121318 ネットワーキングライブラリシステム 日本電信電話株式会社
35 特許2850107 扉開閉装置 東洋電機製造株式会社
36 特許2850106 扉開閉装置 東洋電機製造株式会社
37 特許2773830 図書管理システム 松下情報システム株式会社
38 特許2735012 仮想図書館システム 日本電気株式会社
39 特許2735002 電子図書館システム 日本電気株式会社
40 特許2614087 図書館の図書情報の検索装置 株式会社 テレマティーク国際研究所
41 特公平07-095327 図書館の蔵書管理システム 日東工器株式会社
42 特公平07-084243 図書館における貸出物品の処理装置 キハラ株式会社
43 特公平06-022039 図書館情報の検索装置 株式会社テレマティーク国際研究所
44 特公平05-027069 核磁気共鳴スペクトロメータ用のブローブアセンブリおよびその使用法 オックスフォード・リサーチ・システムズ・リミテッド
____________



あと石の癒株式会社というのがちらちら見えますが、
「図書館にも応用可能な空気管理システム」って感じでしたのでここではスルーしましょう。


上記のデータだとリコーが圧倒的に強く見えますね。あとは日立製作所
けっこうプログラムとかシステムで特許をとられているんですね。

図書館の蔵書管理システムを作っている会社は他にもあるし、
そのあたりの権利処理をどうしているのかとても興味があります。
うまく他社の特許を避けて作っているんだろうけど、避けられていない会社もありそうな…。


日本電気株式会社の「仮想図書館システム」とか「電子図書館システム」ってのは特許とれるもんなのかと感心してしまいました。
今となっては公知な技術(みんなが知ってる技術)に見えるしなぁ。


図書館らしい感じがしていいと思うのは、

  • 図書館流通センターの「ICタグを用いた図書館システムにおけるダイポール型アンテナによるICタグスキャンシステム」
  • 林田製作所の「図書館車の側面扉」

あたりでしょうか。

それにしても「図書館車の側面扉」が特許になってるだなんて驚きです。奥が深い…。



金沢工業大学の「図書館の蔵書自動出納システムと図書館の蔵書出納ロボットならびに図書館の蔵書出納ロボットのハンド機構」は日本ファイリングあたりの自動書庫システムに使われていたりしないものなのだろうか、と気になります(未確認)。


岡村製作所「図書館用カート」は特許ではなく意匠では?
という疑問を持ったので意匠権を検索してみたところ、
【意匠登録1111881】にまったく同じ図面を見つけました。

他、にあたる「株式会社平野デザイン設計」で検索するとすぐみつかりますね。
簡単に言うと「動く書籍閲覧用の台」みたいです。



個人的に一番興味があったのは、

南海堂の「本のカバー掛け方法及びブックカバーの貼り合わせ装置」です。
こういうのを作ったら面白そうだと考えていたので、特許になっておりとても残念です。

文書本文を見ると、先行技術となっている以下の文献がありますので、

  • 特開平06-092063
  • 特開平01-214483
  • 特開2004-188979
  • 実開昭61-018865
  • 実開昭57-162094

このあたりにも目を通していろいろと試してみると面白いのかなぁ。
僕の勘がここを攻めると楽しいぞ、と囁いてきてます。技術力ないけど。



さて今回は特許をながめたわけですが、
既に権利の切れたもの、まだ特許になっていないもの、
特許以外の各種知財など、この周辺はまだ掘り下げ甲斐がありそうに見えました。


これからしばらくは暇をみつけて 「図書館と知的財産」というテーマでまとめていこうかと思います。


____________
今回集めたデータについて。

特許電子図書館(IPDL)の公報テキスト検索を使い、
「公報種別」の特許公報 (公告、特許)、実用新案公報 (公告、実用登録)にチェックを入れ、
「要約+請求の範囲」を対象フィールドにして「図書館」という検索キーワードを入力した結果です。

件数はこんな感じ。

特許公報 (公告、特許):44件
実用新案公報 (公告、実用登録):0件

この検索だと、古いデータは別のデータベースなどで調べなきゃわからないようですが、
ざっと見るだけでも楽しめるだろうし良しとしました。
詳しい収録範囲は「公報テキスト検索HELP 2-1 データの概要」をどうぞ。

当然、特許データについては最低限の知識しかないので これで必要十分なほどの検索ができていると言いきる自信はありませんが。


それと、特許電子図書館利用上のご案内によると
___
4.著作権について

特許電子図書館で提供する公報に掲載されている特許請求の範囲、明細書、要約書の文章等や図面に掲載されている文章や図面等は、通常、その創作者である出願人等が著作権を有していますので、転載する場合には許諾が必要になることがあります。
公開技報(社団法人発明協会 発行)に掲載されている内容に関する著作権は、技術を公開した企業(個人)が保有していますので、公開技報から取得した内容を利用する場合はご注意下さい。
___

と記載されておりますので、残念ながら面白い図面などをとってくることはグレーな模様。

大変残念です。図面と説明文だけでもかなり楽しめるのにな…。


2012年10月15日月曜日

【誰がために】図書館の電話番号を46【電話鳴る】

以前見学に伺った図書館の館長が、 「うちの電話番号は4946"ヨクヨム"という語呂なんですよ!」と嬉しげに語っておられました。

その時は特に気にも留めなかったのですが、
改めて当時住んでいた地域の公立図書館の電話番号を見てみると、 
なんとそこの電話番号も末尾が4946ではないですか!

もしかすると日本各地の図書館が本をよく読ませようとしているのではあるまいか

電話番号の基本形は「xxxx-yy-zzzz」かと思っていますが、
(xは市外局番、yは市内局番、zは加入者番号。アルファベットの数だけ数字が入る) 

居住区によって異なった形式だとしても、
加入者番号はだいたい4桁固定で、
番号を選べる自由もわずかながらありそうですからね。

 9696(クログロ)とか2323(フサフサ)とか0930(オクサマ)とかやりつつ、
利用者へ親しみを込めたアピールをする図書館もあろうというもの。

そんな気持ちを胸に秘め、調べることにしたのが今回のエントリでございます。

調べてもトリビアにしかならない? そんなのしらねぇな!

何の生産性もない戦いが、そこにはある!
(採用したデータはについては後述です。)

___________ 


まずは3328の公共図書館の持つ全2216パターンの加入者番号のランキング。 

人気加入者番号TOP10はこれだ! (全552パターン中)



ランク 加入者番号 図書館数
1 4646 31
2 4946 29
3 2111 17
4 3111 15
3746
5 1111 12
6 3311 10
7 2300 9
8 0001 8
0280
2211
9 1040 7
1100
1115
1122
2001
2346
5000
6111
7100
8000
10 3500 6
5111
6800
8080


なんと1位は4646ですってよ。これはヨムヨムでしょうか。 
いくつかの図書館のウェブサイトを確認してみましたが、あんまりルビふらないみたいですね。
ビラとか広報誌にはルビふってそうだと思うのだけどなぁ。

続いて2位は期待通りのヨクヨムが来ましたね。 
これに関しては以前から心配なのですが、 利用者に「もっと図書館を4946(ヨクシロ)」とか
ドヤ顔で読まれて気まずいことはないのでしょうか。とても気になります。

ちなみにこの1位と2位あわせて60館あるわけですが、
そのうち15館が千葉県にあったりします。千葉率25%。高い。
何があったんでしょう。

あと推測できるのは 3746=ミナヨム、2346=フミヨム あたりでしょうか。

それ以外の番号は単純に覚えやすそうに作られているように見えます。

あ、でも1040トショかもしれませんね。
ランク外ですが1044(トショ?)というのも5館ありました。 

それと0280は某市の図書館が各分館に同じ電話番号を振っていたのが原因のようですね。
代表番号制なのかな。今回は無効にしてもよかったかも。



ところで、

4ケタの番号の語呂合わせを考える、
語呂合わせジェネレータ(http://seoi.net/goro/data.shtml)なんていうサイトがみつかりました。 

せっかくなのでそれを使って図書館に関係ありそうな4ケタの番号を探しつつ、
採用している図書館数も追記してみたいと思います。


0204 リファレンス(りふぁれんす) 0館
0510 マガジン(まがじん)     0館
0804 リファレンス(りふぁれんす) 0館   
1000 図絵(ずえ)  3館
1010 事典(じてん・点字(てんじ) 3館
1024 叙事詩(じょじし) 0館
1044 辞書(じしょ)・図書(トショ) 5館 
1093 読者(どくしゃ) 0館
1094 読本(とくほん)・読書(どくしょ) 0館 

1322 印刷所(いんさつじょ) 0館 

2169 ファイリング(ふぁいりんぐ) 0館 
2648 古本屋(ふるほんや) 0館

3109 査読(さどく)・未読(みどく) 0館

4101 補綴(ほてい) 0館 

5610 古文書(こもんじょ) 0館
5922 学術(がくじゅつ) 0館

7109 難読(なんどく) 0館

8209 パブリック(ぱぶりっく) 0館

9109 訓読(くんどく) 0館
9959 聞書(ききがき) 0館


いかがでしたでしょうか。

読めねぇよ!  (ノTДT)ノ ┫:・'.::・┻┻:・'.::・ 

という素敵なリアクションが画面越しに発生するであろうこと請け合いです。楽しみです。


ここまで来るとどんな番号が人為的と考えられるか(偶然の一致ではないと考えられるか)を
確率・統計的に検定しても面白いのではないかと思ったりしますね。  

そこまでやる気にならないけどNE!


いやー トリビアの種がまた一つ誕生したような瞬間でした。


敷いて問題点を挙げるなら、

  • 市外局番などもセットで読み方を定めている場合 
  • 土地の呼び名と関連した番号などを定めている場合 


などは今回の単純な集計では見極められないというくらいでしょうか。

誰が困るわけでもないから別にいいと思うんだけどさ。


あと「0931 わき道」というのも見つけました。
すごくどうでもいいけどいずれどこかで使いたいです。 

いや、やっぱりなんか納得いかないし使いたくないな…。
語呂合わせは、わからないなぁ…。


___________
採用したデータ等について。

今回必要になるのは、なんといっても日本全国の図書館の電話番号一覧です。

国立国会図書館が管理している「図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)」(詳細はこちら)が
始まった当初から目をつけていたのだけれど、
最初は電話番号が入力されていなかったようで諦めていたのです。 

そこで『日本の図書館:統計と名簿 CD-ROM版(名簿編)』を使えればと思ったけど
所蔵している図書館がほとんどない。

リクエストを出して購入をお願いしてみるも、
「図書館価格で10万くらい、個人で買ったらその数倍します。毎年新しい図書館が追加されるけどデータはほとんど変わらないし、注意書きに『データを加工するな』みたいなことが書いてあるし紙版でもほとんどの場合用途を満たせると思いますし…。」 という至極もっともな回答を頂きました。残念。

しかしなんだその商売っ気のない商品は…。

そんなわけで諦めて紙版の『日本の図書館統計と名簿』から
電話番号の末尾だけひたすら手入力でもするかと思っていたのですが、
改めてISIL確認してみたら電話番号も入ってるじゃないですか!
以前見間違えたのか、それとも…?
などなど思いつつ喜んで使わせていただきました。

つまりデータはISIL管理台帳の、
公共図書館(2012年9月9日)[Excel形式 1.1MB]でございます。

まさかこんなわけのわからない使い方されると思ってないだろうけどな!

以上メモでした。

2012年9月6日木曜日

『プロフェッショナル 仕事の流儀』

時間もあったのでひさしぶりに 業界的にぎりぎり関連のありそうなDVDを探してみました。

今回はNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」シリーズから5本ほど。

この番組を知らない人は少ないでしょうけど、

  「今」は「過去」より、もっと熱い。仕事の流儀には、その人の生き方が現れる。 「プロフェッショナル仕事の流儀」は、そマ座間な分野の第一線で活躍中のプロの「仕事」を徹底的に、掘り下げた新しいドキュメンタリー番組。(パッケージ裏より) 


こんな感じで仕事に向き合う姿勢を学べる番組です。熱いね。

 _________

1本目は『編集者 石原正康の仕事』(本編43分+特典37分) 

出版界のヒットメーカーと呼ばれる編集者の話。
13歳のハローワークとかもこの人の仕事らしい。
映像の中では社名をあまり出していないけど、幻冬舎ですね。 

編集者の仕事は、作家が子供(作品)を生み出すのを手助けする「助産師」なんだそうな。

作家に仕事を依頼したり、一緒に行動したり、宥めたり褒めたりして原稿をもらいつつ、 制作スケジュールを管理し、書店を回ったりもする。そんな仕事。

山田詠美、白川道もちらりと出てきます。

未放送インタビューでは編集者の仕事と資質、 人間関係のありかたなどについても述べられています。



2本目は『装丁家 鈴木成一の仕事』(本編43分+特典42分) 

本の装丁を行うプロフェッショナルの話。
ぽっぽや、ブレイブストーリー、百夜行、金持ち父さん貧乏父さん、陰日向に咲く…など いろんな本の装丁を担当。 
装丁をする本を読み、本の個性を生かすべく、多様なデザインで装丁を作る仕事。

スタジオでは百夜行の表紙のデザインなども詳しく解説。
本は装丁で売れるものではなく、あくまでも本の内容的な個性で売れるとのこと。

本編では豊島ミホの「神田川デイズ」の装丁を通して仕事を見ることができます。

特典ではスペシャルトークとして
苦労した装丁、すぐに出来た装丁、挑戦した装丁、作家の反応などについて司会者と語り合っています。
出版業界に興味がある人にとっても面白い内容となっています。



3本目は『文化財修理技術者 鈴木裕の仕事』(本編43分+特典30分) 

紙のスペシャリストと言われる九州国立博物館の修復技術者の話。
それまで似ている紙で修復をすれば良いとされていた世界に
古文書修復に科学的手法による分析なども取り入れ、
より現物に近づけた修復を目指したパイオニアで、上杉家文書の修復もこの方の仕事だそう。

百万塔陀羅尼、王逸墨蹟の修復も見られ、
文化財との精神的な向き合い方なども勉強になります。



4本目は『絵本作家 荒井良治の仕事』(本編43分+特典31分)

アストリッド・リンドグレーン賞を受賞した絵本作家。
僕が知っていたのは『オツベルと象』くらいでしたが、
読み聞かせに使った際の子どもの反応がいい作家さんらしい。

絵の描き方が面白い。描いているうちに設定が変わっていく様とか。
舟を描いているつもりが鍋になり、最後には[栗が作ったスープを出前するボート]という謎のものが出来上がる。

 「『ホープフルモンスターがやってきた』という文に対して絵を描いてください」という不思議なお題に対し、 「なんじゃこりゃ?」とか言いながら手に勝手に描かせる様子は不思議な光景でした。



5本目は『漫画家 浦沢直樹の仕事』(本編43分+特典48分)

YAWARA!、MONSTERなどの作品を書いた漫画家の話。

アイデア練ったりネームを書いたり良い線について語ったりしています。

20世紀少年一時中断の裏側の悩みにまつわる話が面白かった。"推理物"ではないと。
あの真犯人に関してさっぱりしすぎた最後は、
推理物ではないってことのメッセージなんだろうなぁ。



 _________

どれもわかりやすくまとまって見飽きないので、授業でも使えそうな内容。

新カリキュラムも始まって司書課程でもやることいっぱいありますから
授業で映像を見ている時間を確保できるかどうかはわかりませんが、
図書館から一歩離れて、本の制作過程なども視野に入れたければ役に立つアイテムになるでしょう。

教えている学生の中にも「就活する気はない」「フリーターでいいや」はそれなりの数いるので、
見て考えてもらう機会になればいいなとは思いますがね。


さーて、仕事熱も高まってきたし、後期も始まるし、仕事するかな!

2012年8月7日火曜日

本型アイテム"PLUG BOOK"がすごく欲しい


前回のエントリをまとめる過程で偶然見つけた
PLUG BOOK( http://www.davehakkens.nl/portfolio/favorites_plugbook.html )という本型のタップが

ものすごく欲しい。



動画はこちらです。




必要な機能をきちんと備えつつ違和感なくしまえるデザイン、
そして請求記号ラベルのようなコード巻き取りボタン…。 グッとくるわぁ。


コードの長さとか出す場所とか大きさとかコンセントの数とかが
ちょっと好みと違うっていうか、機能的にはそこは大事だけど不満っていうかなんというか、
だけど日本版の製造・販売されないもんかなぁ。


おもしろデザインの本棚を

本棚が、好きだぁぁぁぁーーーーーー!!!!


ということで、こんな本を買ってみました。





もともと家具は好きなのだけど、その中でも椅子と本棚が好きです。


この本の著者はBookshelf(http://theblogonthebookshelf.blogspot.jp/)というブログの管理人。
気になるデザインの本棚がいろいろあったので、
その一部を紹介しつつ、自分の脳内にある知識や追加情報も含めたメモをしておきましょう。

著作権的な問題を気にしてサイト等へのリンクだけ貼っておきます。



Estante Vaco 
http://dennystormen.com/vaco
カラフルな牝牛型本棚。賞をとったらしい。小学校にあったら大人気な気がする。


Tatik  
http://tembolat.com/gallery/101/
肘掛椅子つきの本棚。説明によれば立ちあがることなく1000冊の本を選べるらしい。欲しい。


Bibliochaise
http://www.nobodyandco.it/nobodyandco/homepageingl.html
Collection > Bibliochaiseと進むと見られるソファ兼本棚。
ル・コルビジェのグランコンフォートという名作椅子を思い出すような…


WaSnake    
http://www.nodesign.net/portfolio/wasnake 
電光掲示板付きのオシャレな本棚。というか棚。ん? 棚?
地震と電気代が心配そうではあるけれど、部屋にあるだけでオシャレ空間になりそう。


Of Wars & Wits & Power  
http://www.coroflot.com/daniellove/PRODUCT-DESIGN
本棚の下に多数の兵隊がいるおもしろ本棚。
兵隊は上に飾った方が楽しいんじゃないかという身も蓋もない発想が頭をよぎったのは内緒。
というか調べたら兵隊は離脱可能みたいだ。


Human Furniture   
http://samaldesign.com/pages/dzmitry_samal5.html
脚がはえてる本棚。リアクションを見るためだけに他人にプレゼントしたい。


Metamorphosis  
http://meetsebastian.com/
サイトの中ではMetamorphosisという本棚は紹介されていないので検索エンジンの画像検索へGO!
ピアノの黒鍵をイメージしたようなPiano Shelf(http://meetsebastian.com/index.php?seccion=4&proy=60)とかもかっこいい。
あと関係ないけどレゴヘルメット(http://meetsebastian.com/index.php?seccion=5&proy=87)も気になる。


Archive  
http://davidgarciastudio.blogspot.jp/2009/07/archive-series.html
巨大な輪を立てたような本棚。
中で寝てる人の寝心地が気になる。転がったり倒れたりしないかも気になる。というか転がすものか。


近いコンセプトだとThe motion(http://www.kam-kam.org/なんて本棚もあるようだ。

あとGinkgo Studioというところのデザインでも似たようなものがあったけど今は取り扱ってない様子。でも写真があったからリンクを貼っておきましょう。
http://www.crackajack.de/2011/06/07/library-rocking-chair/

光るってすごいな!!



アメリカの形をした本棚
http://blog.ausgefallene-ideen.com/2009/04/11/buecherregal-in-form-der-vereinigten-staaten/
インターネットでいろいろ探してみたら、アメリカ型の本棚もありました。
なるほどこれが愛国心ってやつか。



ああ、そういえば使わなくなった電話ボックスを改造した本棚もgreenz.jpで紹介されていたっけね。
http://greenz.jp/2012/03/27/mini_library_nyc_phonebooth/


その他、ギズモードで紹介されていた可動式の本棚もありましたな。

秘密結社にはもってこいの本棚
http://www.gizmodo.jp/2012/07/post_10559.html




全体的に眺めてみると、可動型、椅子との融合型など、
「他の機能もあわせ持つ」というのが一つの方向性として見えますね。

本棚は本棚のみのために非ず、ということでしょうか。



商品化されていないものも多々ある様子ですし、
掃除がめんどくさそうだなとか、安定性が怪しいなとか、夢のない視点になるのはご愛嬌。



実務を意識するとどうしても…。



さて、そう考えると図書館の場合はどこまで書架に遊び心を許せるものなのか、
そして図書館の什器販売会社がどこまでデザインへこだわっているのか、
実に気になってしょうがないところです。

今回はそこまで考えていないけど、
今後はそのあたりまで踏み込んでいきたいところですね。


2012年6月24日日曜日

最近みつけた図書館関係動画 vol.18 (2012.6.24)

久しぶりに動画集のコーナーです。





癒される絵とのどかな音声とは裏腹に、図書館職員の厳しい現実が述べられています。
特に2分50秒までで。

ちなみに旧バージョンはこちら→司書資格もちが100人いる村
初出がどこかわからないけれど、ニコニコ動画にもあがっていて、「ワーキングプア」というタグがついていたりするのが何とも…。


こういった動画は一般の人に見せていくことで長期的な図書館世界の協力者を増やすことにつながるような気もするけれど、どうなんでしょう。
そういう意味では日本図書館協会ではなくNHKとかで図書館員や学芸員の生活をとりあげた番組があればベストなんだろうか…。





greenz.jpの「ローカルな課題はグローバルに解決!地元の小さな図書館を建て直すために、世界中から2,400万円を集めたプロジェクトが進行中」という記事で紹介されていた動画。
図書館の建設費が急慮必要になったため、寄付を呼び掛けたもの。
寄付が行われる以前の問題として「動画を見る人がいたら」という前提があることを考えると、意外なほど集まっていると言えそうですよね。とはいえ6月の末まで5倍集める必要があるのか…。どうなるかなぁ。


  • Bookwiser/ardaceng(YouTube:2011.06.01 投稿 6分6秒)



トルコのアンカラにあるMiddle East Technical Universityで行われているARの技術を図書館に生かすプロジェクトの動画。

探すのに少し手間取ったけど、プロジェクトの詳細はここに載ってますね。
http://senior.ceng.metu.edu.tr/2011/ballmerpeak/

機械を通して本を見ると書評のようなものが重なって見えるよ、てなものみたいです。
個人的には、本を棚から取り出さない、つまり本の背を見た状態からわかるようになったらもっと面白いのではないかと思っていますが、さて今後どうなるか。

そういえば、いつぞやARについてまとめたことがあったような気がするのでそちらへもリンクを貼っておきましょう。




あるのだな、こんなものが…!




ギズモードの「古い本が、古い本のニオイになるワケ」という記事で紹介されていた動画。
草と酸とバニラかぁ…。





高校の情報の教師が授業で使っていた動画を2つほど。
上の動画の45秒あたりで見られるカードはかなり夢の技術と言えそうです。
下の動画はAR技術の発展がとても気になります。
はたから見たら一人でブツブツ言ってるだけの人を街中で頻繁に見かけるようになるのも時間の問題かもしれませんなぁ。





最近はグッとくる動画があまり見当たらないのでこのコーナーは不定期でちょうどいいようですね。
また面白い動画が集まってきたらまとめることにしましょう。

2012年6月8日金曜日

内定と自己実現


決断をしたのです。


転職をしよう、と。


今の勤務先でも60歳まで働ける契約になっているので
職を捨てるのがもったいないのは確かだけれど、
自分らしい生き方を目指すことにしたらそんな結論に至りました。



他大学に移るのではなく、企業に行こうと思います。



今の仕事も業務内容は好きで、
他の職に比べて良いところもいろいろあるのだけれど、
人生観や仕事を通した自己実現など考えた場合、


ここは躊躇うところではないと判断しました。




自己実現、ようするに「なりたい自分とはどのようなものか?」を改めて考えたときに、

仕事に役立つ(役立たないものも含めて)スキルを磨き、
誰もやったことがない新しいことにチャレンジしながら、
余暇の時間に教養を積み上げて楽しく生きるようでありたかったのです。

今の職もそれなりにこなせてきたように思っていたけれど、
自分にはまだ早いようにも感じていたので。



転職先の採用の経緯についてもずいぶん恵まれていたと思う話なのですが、
仕事を通して気になっていた会社の社長とお話をする機会がありまして、

再びお酒の席をご一緒させていただいたときに
履歴書を提出して面接をお願いしてみました。


面接においては、
企業は生き延びることが大前提のシビアなものであることを理解しているのか、
幻想を抱いているのではないか、
現職の方が向いているのではないかとずいぶん心配されておりましたが、
雑草根性で生き抜いてきた旨や、転職に思い至った経緯なども説明し納得をいただきました。


人生についての教えまでいただくほど謎の盛り上がりをみせる面接(笑)


性分と仕事柄、話をすることも得意な方で、
特技の欄に「飲みにケーション」と「聞き上手」と書いた僕にも予想のできない流れでした。
人と話をするのは面白いです。特に人生の話は楽しい。


ちなみに今回の面接で
短所として説明したのは「一人で背負い込みやすいこと」でした。

当然報告・連絡・相談は大事なので難色は示されたけど、
やはり相談は重要だということで
あえて「どうやったら相談できるか」を相談してみました。


「自分が貢献できることがわからないと、返せるものがないから耐えられないのだろう。」
という何ともありがたいアドバイスを頂きました。

目からウロコが落ちましたよ。
いやあ、いいですね。日常的にアドバイスをいただける環境。
それだけでも幸せを感じます。


中小企業ではありますが、研修等はきちんと整っていて、
社員を大事にする社風であることは社長の発言や離職率の低さからわかりましたし、
役員の方が「やったらいけないことは止めるけど、それ以外は自分の意思で積極的にやるべき」と仰っておりましたし、
大学院を修了するまで頑張ることも推奨されましたし、
期待もしていただいておりますし、
社員の個性を大事にしている感じも魅力的で、
環境が変われば苦労はつきものだけど、楽しみでしかたがないです。


働き始めるのは来年度からの予定で、
まだ内定段階ですからあとは取消にならないことだけ祈りましょう。






それといつか書こうと思っていた現職に就いた時の話。


もともと現職に就いたのは、
お世話になっていた先生からの紹介があったからでした。

当時いろいろあって路頭に迷う寸前になった僕に、
給料、待遇、仕事内容、勤務地などの面で
折り合う人が見つからなかったという現職の話を持ってきてくださり、

面接の結果あっさり採用となりました。


その筋の大学を出ているとはいえ、
未経験で受かることはないだろうと考えていただけに、結果にはこっちが驚かされる始末。

高等教育機関がそれでいいのか?と心配してしまいましたが
そこはまあ、推薦状と人間性採用だったのだと思うことにしております。


一人で司書資格、司書教諭のために必要な科目の大多数を担当し、
図書館の仕事を兼務することまで条件になっていたのだから
さすがに嫌がる人が多いのは当然で、
着任予定まで時間の迫っている中で採用する側も選択の余地はなかったのでしょう。
若い人間もコストや学生対応の面で魅力だったようですしね。


最初の二年は教科書の内容を噛み砕いて説明するための準備で精一杯で、
連日の睡眠は4時間程度をキープ。
部屋の中で立ったまま寝てたこともありました。
教えるためには3倍理解する必要がある、とはよく言ったものです。


そんな中でも図書館のレイアウトが気に入らなくて
使ったこともないCADを使ってレイアウト変更用の図面を作成したり、
司書志望の学生の試験対策などをしておりました。

問題があったら黙っていられないし、
お金を払って大学に通い授業を受けている学生に損はさせられないし、
大学時代に好きではなかった教科書を読むだけの授業を
自分がするわけにもいかないという気持ちがあったので余計な苦労をしたのかもしれません。

自分が苦労をするのはいいんだけど、
人に苦労させるのはなかなか嫌なものですから。



でも落ち着いてくると疑問もわいてきます。


これでいいのか? と。


本人の専門とは全く別の科目を担当している事例もよく見てしまったので、
そんなことになるくらいなら自分が担当した方が良いはずだとは思うものの、

先生とよばれ、上司もおらず誰に気兼ねすることもない生活を送り、
人間的な成長をしくにい職でこのまま年を重ねていってもいいのか。

若いうちは自分のスキルアップのために時間と金を投資して
いろんなことにチャレンジをしたかったが、
この職種を通してつぶしの利くスキルが身につくのか。


一見無関係なものがどのように絡んでくるか考えるのが好きなのに、
仕事時間が不明瞭でONとOFFが上手に分けられず、
常時ONになって直接関係することのみにとらわれているがこれでいいのか。
(勤務時間が決められているというのは意外と重要な要素です)


「先生の授業が好きです」とか「授業で学んだことが役に立ちました」
そう言われると嬉しいのだけれど、それが仕事のやりがいとまで言い切れるのか。
食えない資格を担当している現状に達成感を感じないがそれでいいのか。


複数の先生で科目を分担しているとか、
その中の偉い人がカリキュラムを管理しているとかなら悩みも少ないかもしれないけれ
ど、僕の場合は着任した瞬間から一人で全責任を請け負う形だったので
抱える悩みも大きかったようです。


若いうちから教員として身をたてたいという方は
「学問を教える・図書館業界の未来を育てる」という志の高い方が多いので
同様の悩みは聞いたことがありませんでしたが、
公立高校を奨学金で通うレベルのたたき上げで
「食える」を至上としている僕には根本的に合わない部分があったようで。

実力主義者なのに適正とは考えにくい部分がある心苦しさもありました。


何でそんな人間が教員やってるんだよ!と刃物が飛んできそうな業界事情ですが、
そこは巡り合わせゆえ致し方なし、でも仕事は真面目にやってましたよ、としか答えられません。

捨てる神あれば拾う神もあるのですな。


そんなわけで悩みを抱えるようなり、
この職の意味をつかむために始めたのがこのブログでした。

「図書館をどうしていくか」という視点は本業の方にお任せし、
「周辺領域の穴を埋める」方向性を目指してわき道という名前を付けました。

この仕事について役に立つ情報の目途はいくつか検討がついたので。


当初は授業に役立つ素材を中心に
同業の方などに役立ててもらえそうな情報を書き残し、
(ある日突然教えるほどは知らない科目を担当させられ苦しい思いをしがちなシステム
になっていると思っていますので。)
肩書きを使い倒して取材に行き、何ができるかを探っていました。


やりがいがわからなくても自分で作っていきたいしね。
目的意識が弱くなると良くないところばかり目につくものだし。

環境や他人のせいにして文句ばかり言ってる人間にはなりたくないし、
当初は3年で契約切れ更新なしになる可能性もあったため、
転職を考えた場合の武装の意味も兼ねていました。

一手でいくつも美味しい手、という位置づけです。


インターネット上にはない情報をこっそり書いて
うっかり引っかかった人を驚かせて引きずり込もう、というのも1つのコンセプトでしたけどね。

ここに足を運んでくださった方がいることで僕はニヤリとしてましたよ(笑)



そんな生活を続けるうちにいろいろ満足して納得できるようになり、
生活基盤もある程度整いつつ
博士課程に通って環境を盤石なものにしようと思うようになりました。

社会人学生になり時間も体力もなくなって余裕も失われる中でも
どうしても達成したい目標があったのだけれど、

説明が足りなかったことと一人で抱え込むことが不信を買い、
戦う足場も失い、やること全てが裏目にでて人の意図を汲める状態でもなく、
それでも前に進もうとすることがさらに不信を買い、
人格も疑われながら信頼も失うという経験をしました。

よくもまあこんなに揃ったものです。ここまでくると逆に面白いというか。


過ぎてみれば仕方なかった部分もあり、
自分の至らなかった点が引き起こしてしまったことでもありますが、

とにかく自信や余裕を失うと普段できることもできなくなるし、
判断力も思考力もなくなって自分のことで手いっぱいになるので
ロクなことにならないことがよくわかったできごとだったのです。

平常時なら目隠し綱渡りでもやってから考えるけど、
自信を失っている時に突然やれと言われても怖くて無理ですわ。


あ、でもこう書くと研究の指導をしてくださっている先生が悪いみたいだな。
全然そんなことはないです。 
先生の名誉のため誤解を招かないように書いておかなくては(笑)


まあそんなわけでいろいろあったのだけれど、
「自分らしさとはなんぞや」「望んだ生き方とはなんぞや」を振り返るのに良い機会で、
最終的に上記の結論に至ったわけです。


研究費もつくし、時間的にも余裕を作りやすいし、
社会的にステータスがあるらしいし、
それなりに人脈も作れたし(総合大学なので他分野の方とお話する機会も多かったですしね)、
給料も同世代平均よりちょっと多かったし、学生を見守るのもそれなりに気に入ってたけど、
よく考えてみたらもっと望んだ生き方があった。


ただそれだけのことです。


うむ。ますます「贅沢は敵だ」とか言って刃物で刺されそうだ。

でもどうしても違うと思ったらやりたい方に行きたいからね。
今までやってきたことが無駄にならない形の転職だしね。



さて、あとは今後の話ですが、

後任人事についてはまだ謎です。
というか勤務先の人事システムが未だによくわかりませんので
お問い合わせをいただいてもおそらく無力です。悪しからず。


研究面はテーマを検討し直してから再出発の予定。
案外変わらないかもしれませんが新しい仕事と絡めた形で検討をしてみたいと思っています。


このブログについてはひとまず継続の予定です。

我ながら良い記事書いたと思っているものもあって捨てるのはもったいないし。
人が唸るだろう企画案はまだ10個くらいストックしていますしね。


直接役に立たなそうだけどとりたい資格とか、
考えてることをうまく形にして実用新案を出願してみたいとか、
今年に入って始めた山登りが楽しいとか
いろいろあるから更新頻度は下がってしまうと思うのですけども。


仕事もブログ運営も、悔いが残らないようにやれることは全部やっておくことにしましょう。



そんなわけで、履歴書はエリート風で中身は泥臭い人間が作る、

裏側は無駄に労力をかけた表向きは役立つ(?)記事を今後ともお楽しみに。



しばらくやってなかったし取材にでも行こうかな~


2012年5月7日月曜日

『課題解決型サービス』のDVD

そういえば更新久しぶりですね。 危うく遺跡とよばれるところだ。

ちょっと通勤距離がのびて遊び呆けてたらこの有様ですよ。てへ。


さて、今回ご紹介する作品はこちらです。
 ___________ 
LIBRARY VIDEO SERIES 図書館の達人 司書実務編
第3巻 課題解決型サービス(29分)

2009年

企画・監修:日本図書館協会

26,250円 
___________

なぜ3巻だけかって?  1巻と2巻は心が動かないタイトルで未視聴だからさ!

慶應大学の糸賀教授によって課題解決型サービスのねらいを4分程度説明されたのち
 (「相談できるほどのことか相談できる人がまず欲しいとされている」というフレーズがぐっときます。)、
4,5分ずつ各事例の解説が行われる構成となっています。

事例は以下の通り。

  •  横浜市中央図書館 行政支援サービス 
  •  神奈川県立川崎図書館 ビジネス支援サービス 
  •  東京都立中央図書館 健康・医療情報サービス 
  •  北海道恵庭市立図書館 子育て支援サービス 
  •  栃木県立小山市立中央図書館 農業支援サービス 

それぞれサービスの概要がシンプルにまとめられ、 
図書館員によって簡単にポリシーも説明されています。


図書館の人間が新サービスの展開を検討する場合に役立ちそうなDVDでもありますが、 
学生に見せるなら、
図書館サービス論あたりで基礎的なサービスについて解説した後がよさそうです。 

あ、教員としては「眠たさ」も気になりますが、
このDVDは眠くなりにくそうなので、授業で見るには良いと思いますよ!


 全体的に、
  • サービスに手がかかっている
  • 職員の養成をしっかりやっている
  • 行政との連携がうまくできている 
という印象を受けましたので図書館経営の話で触れるのもありですね。


どの程度の図書館がそれを実現可能かという問題はさておき、
図書館サービスがニーズを満たすことの重要性を感じる作りになっています。 


ルーチンになりがちな業務に新しい刺激がほしい!
忘れかけたモチベーションを取り戻したい!
そんな現職の方も30分時間をとってみてはいかがでしょうか。

2012年1月31日火曜日

最近みつけた図書館関係動画 vol.17 (2012.1.31)

もとは授業用の動画を集めるつもりだったのに、方向性が迷走しているこの企画。
今月もはりきって頑張りましょう。


まずはなんといっても、これがおもしろかったです。

The Joy of Books/crazedadman(YouTube:2012.01.09投稿 1分51秒)


GIZMODEで話題だったから知っている人も多いかと思われる動画です。

一番最後のシーンに出てくる
「There's NOTHING QUITE LIKE a REAL BOOK」という表紙が魅せてくれますね。

ついつい他のストップモーション動画を探しているうちに
かなりの時間を使ってしまいました。
同じ方がYouTubeに投稿したOrganizing the Bookcaseもなかなか良かったです。もっと見られるべき。

ストップモーションはとてつもない労力がかかるはずですが、
とても楽しそうなので僕もいつかやりたいです。
というか日本の図書館や本屋でこういう遊びをやるのなら、
飛行機に乗ってでも参加しに行きたいです。




次。

カレントアウェアネスポータルに書籍彫刻の世界という記事がありましたので動画を探してみたところ、
書籍彫刻(book sculpture)の写真、作品そのもの、
またはアーティストへのインタビューをしたような動画など、
奥深い動画が目白押しでした。


The Book Sculptures of Alexander Korzer-Robinson/shivabel(YouTube:2011.2.22 投稿 4分00秒)



The Book Sculptures of Su Blackwell/shivabel(YouTube:2010.8.13 投稿 3分52秒)



Book Art - Sculptures From Old Books | euromaxx/deutschewelleenglish(YouTube:2011.3.27 投稿 4分47秒)


Artist makes high-priced sculptures from old books/CBSNewsOnline(YouTube:2011.5.15投稿 2分26秒)


Painting With Paper: The Magic of Long-Bin Chen/aleksanderthegr8(YouTube:2009.5.10 投稿 7分21秒)


この動画ではLong-Bin Chenさんの作品の思想とか作り方とかがわかります。
残念ながら日本語ではないですが。
1分8秒あたりに出てくるアイテムが、欲しいような、欲しくないような…。




なんだか全体的に、幻想的・知的で、
メッセージのわかりやすい作品が多く、目を奪われてしまいました。

おもしろいなあ。




その他。

これまたカレントアウェアネスポータルで
ニューヨーク公共図書館、歴史的な写真を立体写真のように見せるGIFアニメーション・アナグリフ画像の作成サイトを公開という記事がありましたが…、
なんだろう…。見てて疲れるなぁって…。


あと、ちょっと視点が変わりますが、
FOTO SEARCH®という動画等の素材サイトを見つけたので
「図書館」というタグがつけられているものを眺めてみました。
図書館がどんなイメージで認知されているものなのか、少しわかった気がします。

特に何を学べるわけでもないのだけれど、何となくメモです。
しいて言うなら、
「朗らかである」という謎のタグをみつけて、朗らかな気持ちになったくらいです。
あと「動画素材も金になる」ということを学んだくらい。




今月もギリギリ月末に間に合わせて書きましたが、
来月もギリギリを目指すことになりそうです。

「恐怖! ひとりチキンレース!」というサブタイトルが付くのは時間の問題ですが、

来月もお楽しみに。

2012年1月5日木曜日

「メタデータとは何か」を説明するための小道具

16科目分のシラバスを書きあげ、
早速ひと仕事終えた清々しい顔をした僕です。

新年あけましておめでとうございます。

今年一発目は、先日ゼミの忘年会で伝え聞いた小ネタです。


タイトルにある「メタデータ」とは、
"データについてのデータ"などと説明されることが多いのですが、

個人的には、
図書における「著者名、タイトル、出版社、…」とか
動画における「再生時間、ファイル形式、…」とか

検索する際の手がかり(キー)として使える情報とか、
「特定の対象」を識別・判別する際の基準として使える情報とか、
管理上忘れてはいけないから記載しておかなければいけない情報とか、

そういったものを指している用語だと認識しています。
正確ではないですが。


で、このメタデータの重要性をインパクトのある形で伝えるために
用意するのはごく普通の"ペットボトル飲料"です。


流れとしては、


1.ペットボトルを受講者に見せる

2.突然ペットボトルのラベルをはがす

3.「ラベルをはがしたら中身がなんだかわからないでしょ?
  このラベルに書かれている情報がメタデータです!」みたいな説明をする。

4.みんなが納得する


こんな感じらしい。


国立の某情報資源収集機関の情報検索系講習会で行われた説明だそうで、
しかも講師はその筋(図書館での検索系の方面)で有名な方なので、
これは参考にさせてもらうしかないと思ってメモした次第です。

残念ながらこれ以上の詳細は聞きそびれましたけど。


日常よく目にするアイテムであるうえ、
わかりそうでわからないモヤモヤ感とかが惹きつけるポイントなんでしょうか。

固体の場合「ガワ」を外してもある程度モノがなんだか識別できる気がするし、
それに液体であっても瓶のラベルは剥がしにくいし、
缶に至ってはどうにもならないし…

やはりペットボトルを採用したことに必然性はあるのでしょうね。


実際にやるなら色つきの液体の方がインパクトありそうだし、
コーラあたりがベストかもしれないですね。

コカコーラのレシピ小話もつけたら場の空気も和むかな?
(参考画像:コカ・コーラのレシピがこの中に… 製法の保管庫公開(asahi.com)

データとして付与できないメタデータもある、みたいな小話もつけちゃうとかね。



その他、
メタデータにも「記述メタデータ」とか「管理メタデータ」とか「構造メタデータ」とか
いろんな種類があったはずなので(もちろん分け方は他にもあるけど)、

ラベルに記載されている各種項目が
それぞれどの種類のメタデータなのか分けてもらったら面白いかもしれないですね。

うーむ、しかし授業としては脱線しすぎか……?

どこまで遊び尽くすかは検討しなきゃいけないようです。



いやー こんなにワクワクして一年が始まるなんて幸先がいいですね。

さて今年もいろいろ頑張るかー