2011年8月31日水曜日

最近みつけた図書館関係動画 vol.13 (2011.8.31)

あれよあれよと13回目。

今回はこちらから。

想像力育て本に親しむ ぬいぐるみの「図書館お泊り会」/tokyomx(YouTube:2011.8.3 投稿 5分10秒)


ぬいぐるみのお泊まり会は日本でもすでに先例がいくつかあるはずですが、
動画は立川市の錦図書館における事例です。

カワイイねぇ こどもも、ぬいぐるみも。

それにしてもさすがTokyoMX。誰が見てもわかりやすい構成。いいなぁ。


続いてはこちら。図書館に新しくマスコットがやってきたらしい。
ヤダ、この新人モコモコしてる… などと言いながら眺めましょう。

Bellevue Library's New Mascot/cpetit1950(YouTube:2011.4.1 投稿 3分32秒)


Bellevue Libraryというのはこちらのことでしょう。

どうやら動画投稿時点では名前が決まっていなかったようですが、
その後いったいどうなったのだろう。

というかウェブサイトにそれらしい記述が見当たらなかったけど、
彼(彼女?)は図書館専属のマスコットなんでしょうか。
よくわかりませんが気になります。


ついでに図書館のマスコットキャラが動き回る動画などを探してみたんですが、
手ごたえはいまひとつ。あるにはあるんですが…。

シンガポールのDINOとかは動画があっても良さそうなもんなんだけど、
「撮影する」段階からなされてないのか、
「インターネット上でアップしてアクセスを可能にする」段階でできていないのか、
「探し方が下手だから見つからない」のか、
まだちょっとよくわからないのが動画探しの難しさですよ。


次はこちら。
きれいな装丁の本のスライドショーを探していて
ウィリアム・モリスを思い出したので。

Textiles and Wallpapers by William Morris/shivabel(YouTube:2010.6.6 投稿 9分6秒)



ウィリアム・モリスをご存じでない方のためにwikipediaの項目にリンクをはっておきましょう

模様だけの動画ですから
図書館に直接関係はないと思われるかもしれないですが
「装丁の世界」を気にするのなら無視できない存在なんじゃないかと思いまして。

本格的に探すのは来月に回しますけどね。


次。

南相馬市原町区 市立図書館② /vegalove100(YouTube:2011.5.13 投稿 6分11秒)

福島県南相馬市の図書館もついに今月開館にこぎつけたそうですね。
おめでとうございます。

帰省したついでに親戚や南相馬市の元図書館員に少し話を聞きましたが、
被災前に図書館を使っていた方は、開館を心待ちにしていたようですね。

動画はそんな心待ちにしていた利用者の方が外から撮影したもののようです。
無許可撮影ぽいのでちょっと控えめに。
ご覧になりたい方は上記リンクからどうぞ。

開館して1年後くらいに僕も一度行きました。
こっそり訪問したのでブログには書いてないですが。

駅前に建てられていて、
図書館以外の組織が同じ建物に入っていたり
吹き抜け天井で、畳部屋があったり、テラスが広くて、穏やかなBGMが流れている
そんな流行の図書館建築スタイル、という印象を持っていました。

「寄贈されたピアノが閲覧室においてあり、時々自動演奏する」という点には衝撃を受けましたけどね。
演奏してるところ聞きたかったなぁ。



動画ニュースとしては、
JSTの情報管理WebのニュースであるSTI Updatesに 米国: Kno社、電子教材に個人ビデオをリンクという記事がありました。

Kno社が運営するKHAN Academyという学生用電子教材配信サイトに、人気の動画をリンクしたって話らしいです。
ちょっと覗いてみましたが、
算数やら代数学やら、生物、金融、頭の体操、大学進学適性試験(SAT)の準備テストまで充実の動画コンテンツ。

基本的には英語圏の学生が見るものだとおもうけど、
「非英語圏の人間が各科目の復習もかねて、ついでに英語も勉強する」という使い方もありな気がしました。
可能性として。


あとはカレントアウェアネスポータルにライブラリービデオを作るための10の方法という記事が出てましたね。

紹介されているツールは、特に図書館に特化したものではないような?
こんなツールを使うといいよ!という紹介ですね。

ネタもとのサイトでも動画(video)を少し集めていたりするようですが、
このサイトの方が動画の紹介数多いもんね! 
負けないもんね! つまんない動画とかもいっぱい見て苦しんでるもんね!


もちろん「その効果は?」と問われると胸を締め付ける結果になるが……。



おまけ。

図書館という題名の曲を歌っている方が見つかったので何となく紹介。
あまり図書館とは関係はないような気もするけど、いい声ですね。

天内雅子 - 図書館 110619@M2/amanaimasako(YouTube:2011.8.15 投稿 3分37秒)



そのほかにも、今EPUB3が熱いってんで調べてみたり、
ついでにフォントの違いがわかるような動画とかも探してみたけど、
あまり良いのはなかったです。残念。


来月は本の装丁などを中心に探してみる予定です。
それではまた。

2011年8月19日金曜日

パピルスで遊ぼう

パピルス製作編はこちら。
1日目
3日目
10日目
12日目


完成したはいいものの、何をしたら意味のある記事になるのか。

いろいろ考えたりボツにしたりしながら(詳細はページ最下部"おまけ"へ)、
「ハガキ程度の大きさってことはハガキとして使えばいいんじゃないか?」
という結論に達しました。


そうすれば
文字を書く過程でペンごとの特性を比較できるし、
切手がうまく粘着するかも確かめられて面白いじゃないか!

ついでに郵便局で重さも測ってもらえるじゃないか!



ということで送れるのかどうかは別にして、
きちんと裁断してハガキのように加工してみました。

実家宛「残暑見舞い」の完成です。





複数のペンで試した結果驚きの見苦しさに!

しかもただでさえ字が汚いのに、
パピルスが凸凹してまっすぐ線を引くのが難しかったりするので
いつもよりさらに汚い!


だが仮に恥とわかっていても、やらなければならないのだ…!


さりげなくヒエログリフを書くほど遊び心も全開ですが、
字の汚さをごまかすために
いっそすべてをヒエログリフで書けばよかったという後悔も…。



どの部分を何で書いたかというと、こんな感じ。






見づらいのは愛嬌ってことで。



それぞれの書き心地をメモしておきましょう。


  1. 万年筆

  2. ほとんど気にせず書ける。インクがやや滲む。
    ちなみに文字は「ざんしょおみまい」と書いた。たぶん書けいているはず。

  3. 水性サインペン

  4. ゆっくり動かせばきれいに書ける。滲まないが、パピルス繊維の凹凸のためかすれた感じになる。

  5. 鉛筆

  6. かろうじてかける。パピルスが脆いため筆圧を強められない(繊維を削って貫通しそうな不安が)。そして消しゴムは使えない。黒鉛がやけに光に反射していて字が読みにくいけど、それはHBだからかも?

  7. ボールペン

  8. 凹凸があると先端の球が上手に回らないのか、書きにくい。
    一つの線を引くために2度書き、3度書きしてやっと線が途切れずかける。
    パピルスの繊維の向きに沿って線を引くのは楽。しかし繊維の向きに直行する線を引くのが難しい。

  9. 油性ペン(マッキー)

  10. 筆圧に関係なく書ける。やや滲む。一番書きやすかったかも?

  11. シャーペン

  12. 先端部がパピルスの繊維を削ってしまうためか、非常に書きにくい。
    この中では最も書きにくかった。2文字で諦めるくらいに。

  13. 蛍光ペン

  14. 凹凸の凸部分にしか色がうつらない感覚。
    茶色の紙にピンクの蛍光、というのがそもそもダメだったかもしれない。

  15. ゲルインクボールペン

  16. 形状がボールペンだからか、やはり書きにくい。



もしかするとメーカー、ブランドによって差が出るかもしれないけど、
今回その点の比較はあきらめました。
手近なところにあるペンしか使えなかったものですから…。


ちょっと滲んだりはするものの
「インクを乗せる」感じの筆記具は書きやすかったです。
万年筆しかり。油性ペン、サインペンしかり。

逆に先端部が尖っていて、筆圧をかけながら書き込むペンは書きにくかったです。
紙の上が平面であることを前提にしているんでしょうかね。
ボールペンしかり、鉛筆・シャーペンしかり。


ちなみに裏うつりしたものは一つもありませんでした。

一枚の中でも薄い部分と厚い部分がありますが(12日目参照)、
それでも大丈夫とは…、さすが木の皮みたいな存在。


手元にあったら墨汁&筆なんかも試してみたかったな。
違った結果が出そうだし。


さて、ここからが問題だ。

これは送れるのか?


不安を感じつつ郵便局に持って行ったところ、意外と普通に送れそうでした。

ただ「重さ」と「大きさ」が規定に満たなかったため
今回は送れないという大変残念な結果になったけど。


日本郵便の定形郵便物・はがきの基本条件によれば
長さが14cm~15.4cm・幅が9cm~10.7cm、
かつ重さが2g~6gがハガキとして送れる条件なのですが、

裁断をしたせいで長さが12cmくらいになっているうえ
重さも1.5gしかなかったため今回は送れなかったのです。


小さすぎるもの、軽すぎるものはなくなりやすいので…と、
窓口の美人に説明をしていただきました。

でも素材は気にしてなかったしね。大丈夫みたい。



そして送るわけでもないのに切手を貼ってみたところ、
一応きちんと貼れました。


でも剥がす気になれば剥がせる状態でした。





うーん… 
研磨やコーティングをされていない板に
セロハンテープ貼ったことありませんか?

だいたいそんな感じなんですが… 通じるかなぁ…?


パピルスの繊維ごと剥がしている部分もあるし、
「脆く」て「剥ぐ気になれば剥げる」ってことでしょう。



【まとめ】

  • 表面に凹凸のある「パピルス」に何か書くときは、万年筆や油性ペンなど筆圧をかけずに書ける筆記具推奨。
  • 大きさ・重さの条件を満たせばハガキとして送ることも可能。
  • 切手はきちんと貼る。しかし剥がす気になれば剥がせてしまうので注意が必要。
  • 明日から帰省するので残暑見舞いを手渡しするが、どんな顔されるかちょっと不安。



【感想】

この企画にはだいぶ時間をとられたけど、これでやっとおわりだなー

こどものころ夏休みの自由研究は苦痛で仕方なかったけど、
大人になって「研究の仕方・考え方」を理解できるようになってみると
実に楽しくてしょうがないです。


夏休みの自由研究で苦しむ子どもがいたら、
大人として積極的にアドバイスしてあげることにしましょう!


_______________
以下おまけ。

実は完成した後、紙の品質や特性の捉え方について調べてみました。
(即時入手可能な範囲の資料だけですが)

ご存知の通り紙と言っても記録媒体として活用されるだけではなく、
トイレットペーパーや牛乳パックなどいろいろな用途があります。
あるものは熱に強く、あるものは水に強い。
紙の種類を調べれば何か面白い検査をするための手がかり、
実験をするための手がかりになるかと思ったもので。

『特殊機能紙』(紙業タイムス社, 1997)という本には
機能紙、つまり特定用途に特化した紙の分類が載っていました。

一部抜粋するとこんな感じです。


一次機能細目
力学特性高弾性、高強度、耐衝撃性、内部補強性、耐摩耗性
熱特性耐熱性、保温・断熱性感熱性、熱成形性
非燃焼性難燃性、不燃性
電気・電子特性絶縁性、伝導性
磁気特性・光学特性磁気記録性、蛍光特性、燐光特性、感光性
音響特性音響遮蔽性、振動特性
耐薬品性耐酸・耐アルカリ性、高温耐薬品性、防錆性
濾過性多孔性、イオン交換性、孔徑規制、油水分離能
吸保水性保水性・結露防止性
耐水特性水溶性、防水・撥水性
耐油特性耐油性、吸油性
生化学特性薬剤徐放性、生体適合性、生理検査能、抗菌性、殺菌性、消臭性、防虫性


しかし
後々授業で使う可能性を考えると破壊検査的な方法は躊躇われますし、
非破壊検査は僕には使い方のわからない高度な機械がないとダメっぽい、と。

参りました。


小宮英俊著『おもしろい紙のはなし』(日刊工業新聞社, 1990)には
紙の縦横、裏表、つや、重さ、酸性 or 中性などの調べ方が書かれていましたが、
工業製品としての「紙」についてまとめられていたためやはりどうにもできない話ばかり。


残念ながら学術的な有用性を見出す方向でまとめられず
滲み具合・書き心地をなんとなく比べて楽しむことにしました。

少し悔いは残るけど、今の僕にできるのはこの程度でしょう。


ハガキを送るにあたっては、
「完成ぶりをアピールし、感謝を込めて紙の博物館宛に送る」という案も考えたけど、
さすがにちょっと引かれるかと思いやめました。

こういった遊びに付き合ってくれる仲間とは
手紙のやり取りをしたことがなく、気恥ずかしいので却下。
いっそプロポーズとかに使えば面白いかもしれないけど
そうするとここに晒せなくなっちゃうしボツです。しょうがないね。


最後にさらなるおまけ情報ですが、

木村光雄編著『雑草からの紙づくり: 考え方と方法』(木魂社, 1995)
という本をみかけましたので
気になる方は目を通してみると面白いかもしれないですよ。

こっちの雑草紙を比べた方が自由研究っぽいですよねー。

2011年8月18日木曜日

パピルスを作ろう【12日目】・完成編

1日目はこちら
3日目はこちら
必要なかった7日目はこちら
10日目はこちら



とりあえず完成。やったー。




「木の皮むしってきた」と言われたら信じてしまうくらいの荒々しさ。

露出のせいで白っぽく見えるけど、実際はもっと茶色いです。


とはいえ
紙の博物館で売ってた完成品ともそれほど大きな違いを感じないし、
ひとまず形にはなったということでしょう。


しかし反り返りはどうにもならなかったですね。
もっと放置しておくべきだったかもしれません。


縦15cm×横11cmで、ハガキと同じくらいの大きさ。

重さ、厚さも計測したかったけど、身近なところに器具がないため断念。



折り曲げてみたところ、



このくらいまでなら大丈夫。

ただ、折り目をつけようとするとたぶんパキッと折れます。
ヒビがはいりそうです。

やはり形態は巻物に限るような気がします。



そして透かして見ればわかるとおり、場所によってだいぶムラがあります。





製法上、このムラをなくすのはかなり難しそうです。

繊維を漉いているわけじゃないからしょうがないなぁ。




さて、ここから何をしたら有意義なのか…。


次回、シリーズ最終回・ネタ昇華編へ続く。

2011年8月16日火曜日

パピルスを作ろう【10日目】

1日目はこちら
3日目はこちら
必要なかった7日目はこちら


本当は10日程度で完成するらしいのですが、
途中で予定外のお仕事が入ったため少しずれ込んでおります。

明後日には完成しそうかな。
完成した後のことは結局なんにも考えてないけどなあ!!


さて、前回からまた放置していたパピルスですが、
ぬるぬるしてきたようなのでついに紙づくりらしい工程に。


パピルス片並べる → 布と新聞紙で挟む → 圧力かけて脱水 

だいたいこんな感じです。



まず長さ15cmのパピルス片を同じ向きに並べます。



この時、それぞれのパピルス片を1~2mmずつ重ねるようにすると良いとのこと。


今度はその上に11cmのパピルス片を並べます。
先ほどのパピルス片とは直行するような向きです。

さりげなく見える「スペイン語史」という広告の向きがヒント。





次はまた上からローラーをかけます。定番のめん棒の出番です。




今回の手タレは日本のどこかで司書教諭をやってるMさんです。


説明書では「白い布で挟んでローラーをかける」と書かれているのに、
誰がどう見ても模様が描かれているという不思議。


手ごろな布がなかったからこれでいいやーという軽いノリで採用。

むしろ水玉模様のパピルスが完成することに期待しているのだけれど、はたしてどうなるか。
楽しみです。


え? おまえ料理作るときにレシピ通り作らないだろ?

(∩゚д゚)アーアー聞こえなーい


新聞紙の上からもゴリゴリやりました。



一応記事にはボカシを入れてみました。



そしてこの新聞紙で挟まれた状態のまま重しを乗せます。




重しは重いほどよいらしいので、水が入った箱を乗せてみました。
(研究室になぜか備蓄されている)


上からこんな順番になってます。

箱(中身入り)
箱(中身入り)

新聞紙

パピルス ←

新聞紙



単純に考えて約24kgの重さとなっています。 

はがき一枚程度の大きさに対してこんなに必要なんだろうか…?



この後、2時間後、6時間後、24時間後に新聞紙を替えるようにと書かれています。


これは2時間経った段階の写真。なかなか湿ってますね。




次に替えたときには肉眼で湿りを確認できませんでした。触ったらわかる程度の湿り。


完全に乾燥したように見えたら新聞紙と布を外します。

そしてまた新しい新聞紙で挟んだパピルスを一日プレスしたら完成らしいです。



やっともうすぐ終わる…! もうひと頑張りだ…。

2011年8月13日土曜日

パピルスを作ろう【7日目】

1日目はこちら
3日目はこちら


仕事の都合で放置せざるをえなかったため予定より多く水に浸してしまいました。

写真はこんな感じです。



これといった変化はなさそうです。


もう少しすると粘着力が出てくるらしいので、次回はついに変化がみられるかも?

無事に完成することに期待です。

2011年8月9日火曜日

パピルスを作ろう【3日目】

1日目はこちら

パピルスを作ろう【2日目】を書こうかとも思ったのだけれど、

こんな感じで水の色がちょっと変わったくらいなのであきらめました。



写真だとわからないね。


長さ、厚さには特に変化なく、
色がちょっと濃くなった気がする、
表面にぬめりがあるようなないような気がする、

せいぜいそんな感じです。


あこがれの様式美、「おやすみ君日記」に近づくチャンスを逃したかもしれない
と考えれば残念ではあります。



さて今日の作業は「ローラーで伸ばす」のみでして、時間にすれば10分程度のものです。

100均で必要なアイテムを揃えるにあたりローラーがなかったので、
めん棒で代用することにしました。


都合よく落ちていた硬い板の上でプレスをします。



この手は研究室の同級生兼後輩のW君のものです。



ここで厚さについて比較用の写真を出しておきましょう。


プレスする前の厚さはこのくらい。



測ってないけど乾燥片だった時とほぼ変わらない感じ。



プレスした後はこんな感じになります。




特に全力で頑張らなくてもプレス可能です。


そして次の写真ではよく見ると白い部分がありますが、
これはもしかすると水が染み込みきれてないのかも。

触った感じでは大丈夫そうだったけどよくわかりません。



そのためのプレスだ、ということにでもしておこう。



終わったら水を変えてまた2日間浸します。


水に浸してみると、なんか裏側が透けて見えるようになりました。




んー 繊維の向きでも変わったのかなぁ?


ちなみにプレスしても長さなどは変わりませんでした。



見た目は、メンマに一歩近づいたような。

手の込んだいたずらに使えそうだけど、もういい大人だからやらないよ。




そして水を吸って元のようにふくらむパピルス片。





もともと乾燥した状態では

「綿が混じったようなふわふわ感のある薄い木片」のような感じだったのに、


水に浸してプレスした後だと

「茎のような繊維質な堅さ + 水を含んだスポンジのようにジューシー」と表現されるものに!





ダ、ダメだ…伝わりきらない気がする…。

自分ではいい線いってる表現だと思うんですが…。



どうしても気になったらお試しあれ、ってことです。



ちなみに今度は水に沈むようになったので重しは必要なくなりました。

2日後もまたローラーをかけるだけなんだけど、何か変化は生まれるのでしょうか?


期待しつつ次回に続く!

2011年8月7日日曜日

パピルスを作ろう【1日目】

世の中には「パピルス製作キット」なるものがあることをご存知でしょうか。

これは以前王子にある紙の博物館ミュージアムショップで買ったものです。


どうせ作るなら夏が良さそうなのでしばらく放置していたのですが、
いつの間にか来てましたね、夏。


ということで作り始めました。


キットの中には説明書と切リ出した後のパピルス片が入っております。




作業の流れはこんな感じです。

2、3日パピルス片を水に浸す

パピルス片をローラーで強く伸ばした後、入れ替えた水に2日間浸す

再びローラーで強く伸ばし、水に3日間浸す
(パピルス片に粘着力が出てくるまで浸す)

パピルス片を丁寧に並べて布で包み上からローラーをかける

新聞紙で挟み、上から重しを置いてプレス。
2時間後、6時間後、24時間後に新聞紙を交換する。
完全に乾燥するまで続ける。
この段階で外気に出すと紙は反り返るらしい。


約10日間かかるわけですが、ほとんど水に浸している時間ですね…。

最初は自分で刈り取ってくるところから始めようとしていたけれど
思いとどまれてよかったです。


製法については、
ほかにもパピルス片を叩きまくる方法などがあった気がするので、
あくまで一例としてってことなんでしょうけど
たぶんかかる時間はそんなに変わらないんだろうなー。




見てわかるとおり今日は浸すだけなんですが、とりあえず写真だけ。


浸したところ。




この段階では軽いので重しを乗せて無理やり沈めます。




次の段階になると放っておいても沈むらしいです。




しかしどうしたものか…。

授業用に写真を撮るのが目的だから特にひねる必要はないのだけれど、
キット通りに作っただけでは小学生が行う夏休みの課題よりも残念だ。


そんなわけで
「現代だったら何に使えるのか?」ということを考えるために
紙の品質に関する規格などを探してみたんだけれど、結果はイマイチ…。

もう少し探してみましょうか。あと10日はあるし。


あとは「パピルス vs 現代文房具」くらいやればネタになるんだろうか?

うーん なんとか有意義に使っていく方法を考えたいなぁ…

2011年8月2日火曜日

茗溪学園の図書館にお邪魔してきました

忙しい人向けの「今回の見どころ」

1.売り物のようなサイン
2.学校図書館員のやりがいとは 
________

久しぶりの取材・見学活動になる今回お邪魔したのは、
茨城県つくば市にある中高一貫校"茗溪学園"の図書館です。

学校は創立後約30年ですので、比較的若い学校になるのでしょうか。


図書館の風景はこんな感じです。




現在図書館が対象とする利用者は
学生約1500人、教職員(給食の調理師等も含む)約200人、
あわせて1700人近くにのぼります。

図書館の運営に携わるのは
司書教諭2人、嘱託職員1人、学生アルバイト1人(週1)の計4人で、
司書教諭のうち1人は授業(情報)も担当。
(※司書教諭は図書館部所属だが、校務分掌では教務部にも所属している)


蔵書冊数は約6万8千冊。
資料は司書による選定が多いものの、
リクエストや保護者からの寄贈による収集も多いそうな。

5年生(高2)で「個人課題研究」(卒研のようなもの)を行うため
少し専門的なコレクションが揃っていたり、
家庭科の授業で読み聞かせを行うための絵本なども充実しています。

細かいデータは書かないけれど、
資料費も充実しており、
貸出冊数も茨城県内の私立学校トップレベルです。



行事面で気になったのは「古本市」でしょうか。

これは学園祭のときに図書委員が中心となって行われる古本販売企画で、
関係者から集めた古本や、
図書館の消耗品である前年度分の古雑誌や付録を販売するというものです。

売り上げは寄付に使われるとのこと(今年は東日本大震災への寄付)。


その他、
「七夕飾りを用意したら帰国子女の教育などに意外な人気だった」
なんて話も伺いました。
帰国子女の教育に力を入れている学校ならではですね。



学生の図書委員編成もなかなか興味深いところ。

こんな感じに編成されています。

・カウンター班:朝、昼、放課後に貸出を行う係
・督促班:延滞者に督促状を作る係
・新着班:毎週受け入れる新着本を配架する係
・装備班:ブックコートをかける係
・処理班:ゴミ捨て係
・統計班:利用者統計(貸出冊数等)を掲示する係
・配架班:返却された資料を配架する係
・企画班:イベントの企画・立案・実行係


自分の高校時代(公立高校)を思い返すと
せいぜいカウンター班くらいで、グループ分けなどされてなかった気がします。

「督促班」「統計班」「企画班」などは他の学校図書館にあるのかな?



あと高校3年生の学級委員として「新聞コラム係」がいるというのも驚きました。

この係は毎朝図書館にやってきて、
複数の新聞からコラムを切り抜き1ページに編集する係です。
その原稿は後で印刷され、高校3年生全員に配られるんだとか。

受験にも役立つ教育ですね。



サインもインパクトがありました。









短期アルバイトに来る卒業生(現在は美術系の大学生)にお願いして作ってもらったんだとか。

業者さんの仕事かと思いましたよ。
図書館業界専属のサイン作りをしてご飯たべられるんじゃ…。
あ、でも図書館はお金とれる業界じゃないかな…。


他にもかわいらしいポップ(上とは別の人が作った)がありましたので
写真を貼っておきましょう。





気がついたらけっこう長居をしてしまったのですが(約3時間)
最後に1つ「Q.学校図書館員のやりがいとは何ですか?」と尋ねてみたところ
こんな回答を頂きました。

  • お客さんが未来ある若い子たちであることがやりがい
  • 指導要領に縛られない真の「教育」ができる場所
  • 公共図書館などと違い、互いに何者であるかわかっているため人間関係が重要
  • 反応が直接ある。投げかけたものが直接帰ってくるのが面白い。




「やりがいについて」は漠然とした質問となってしまいましたが、
"学校図書館は学校でもあり図書館でもある"ことを強く感じました。
当たり前なんですけどね。


図書館を通したコミュニケーションは、
館種を問わず「資料管理・提供側」と「資料利用側」という分け方が可能かと思いますが、

それに加えて「図書館を間に挟んだ人間関係」を築き
様々な意味で生徒の成長を促す場所、

「学校」だけでも「図書館」だけでもできない仕事ができる場所、
それが「学校図書館」なのですね。


未来の広がる若者学校図書館ならではの方法育てることができる。」

なんとやりがいのある仕事なのでしょうか。


図書館業界には「やりがい」を実現できずに苦しむ方が数多くいると思います。
その結果この業界を離れていくことも少なくないでしょう。

だからこそ夢を持ち、実現している図書館に希望のようなものを感じます。
取材ができて本当によかったと思いました。


ご多忙な中お相手くださった茗溪学園の図書館の方々に
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

________

以下おまけ。

今回は珍しく先方がこのブログをご存知であったため、
気合を入れなおして伺いました。

知人が働いているため
プライベートな楽しみも含まれた訪問ではあるものの、
この道が長いエキスパートの先生に
「茨城県の厳しい学校図書館事情」や「公立と私立の壁」などについて
レクチャーいただく機会まであり、大変勉強になりました。


やはり取材は楽しいです。

肩書を濫用していると言えなくもないですけど、
肩書なんていつなくなるかわからないので全力で使わせていただきますよ。



最後に今回の反省点。

スケジュール的に先方に迷惑をかけてしまったことと

余裕があったら蟹型ブックカートの実現を頼むつもりだったが
真面目な話が盛り上がったのですっかり忘れてしまった

ってことくらいですかね。


むむ、これは忘れて正解だったかな…?