時間もあったのでひさしぶりに
業界的にぎりぎり関連のありそうなDVDを探してみました。
今回はNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」シリーズから5本ほど。
この番組を知らない人は少ないでしょうけど、
「今」は「過去」より、もっと熱い。仕事の流儀には、その人の生き方が現れる。
「プロフェッショナル仕事の流儀」は、そマ座間な分野の第一線で活躍中のプロの「仕事」を徹底的に、掘り下げた新しいドキュメンタリー番組。(パッケージ裏より)
こんな感じで仕事に向き合う姿勢を学べる番組です。熱いね。
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1本目は『編集者 石原正康の仕事』(本編43分+特典37分)
出版界のヒットメーカーと呼ばれる編集者の話。
13歳のハローワークとかもこの人の仕事らしい。
映像の中では社名をあまり出していないけど、幻冬舎ですね。
編集者の仕事は、作家が子供(作品)を生み出すのを手助けする「助産師」なんだそうな。
作家に仕事を依頼したり、一緒に行動したり、宥めたり褒めたりして原稿をもらいつつ、
制作スケジュールを管理し、書店を回ったりもする。そんな仕事。
山田詠美、白川道もちらりと出てきます。
未放送インタビューでは編集者の仕事と資質、
人間関係のありかたなどについても述べられています。
2本目は『装丁家 鈴木成一の仕事』(本編43分+特典42分)
本の装丁を行うプロフェッショナルの話。
ぽっぽや、ブレイブストーリー、百夜行、金持ち父さん貧乏父さん、陰日向に咲く…など
いろんな本の装丁を担当。
装丁をする本を読み、本の個性を生かすべく、多様なデザインで装丁を作る仕事。
スタジオでは百夜行の表紙のデザインなども詳しく解説。
本は装丁で売れるものではなく、あくまでも本の内容的な個性で売れるとのこと。
本編では豊島ミホの「神田川デイズ」の装丁を通して仕事を見ることができます。
特典ではスペシャルトークとして
苦労した装丁、すぐに出来た装丁、挑戦した装丁、作家の反応などについて司会者と語り合っています。
出版業界に興味がある人にとっても面白い内容となっています。
3本目は『文化財修理技術者 鈴木裕の仕事』(本編43分+特典30分)
紙のスペシャリストと言われる九州国立博物館の修復技術者の話。
それまで似ている紙で修復をすれば良いとされていた世界に
古文書修復に科学的手法による分析なども取り入れ、
より現物に近づけた修復を目指したパイオニアで、上杉家文書の修復もこの方の仕事だそう。
百万塔陀羅尼、王逸墨蹟の修復も見られ、
文化財との精神的な向き合い方なども勉強になります。
4本目は『絵本作家 荒井良治の仕事』(本編43分+特典31分)
アストリッド・リンドグレーン賞を受賞した絵本作家。
僕が知っていたのは『オツベルと象』くらいでしたが、
読み聞かせに使った際の子どもの反応がいい作家さんらしい。
絵の描き方が面白い。描いているうちに設定が変わっていく様とか。
舟を描いているつもりが鍋になり、最後には[栗が作ったスープを出前するボート]という謎のものが出来上がる。
「『ホープフルモンスターがやってきた』という文に対して絵を描いてください」という不思議なお題に対し、
「なんじゃこりゃ?」とか言いながら手に勝手に描かせる様子は不思議な光景でした。
5本目は『漫画家 浦沢直樹の仕事』(本編43分+特典48分)
YAWARA!、MONSTERなどの作品を書いた漫画家の話。
アイデア練ったりネームを書いたり良い線について語ったりしています。
20世紀少年一時中断の裏側の悩みにまつわる話が面白かった。"推理物"ではないと。
あの真犯人に関してさっぱりしすぎた最後は、
推理物ではないってことのメッセージなんだろうなぁ。
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どれもわかりやすくまとまって見飽きないので、授業でも使えそうな内容。
新カリキュラムも始まって司書課程でもやることいっぱいありますから
授業で映像を見ている時間を確保できるかどうかはわかりませんが、
図書館から一歩離れて、本の制作過程なども視野に入れたければ役に立つアイテムになるでしょう。
教えている学生の中にも「就活する気はない」「フリーターでいいや」はそれなりの数いるので、
見て考えてもらう機会になればいいなとは思いますがね。
さーて、仕事熱も高まってきたし、後期も始まるし、仕事するかな!
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自己紹介
- shibagon
- ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。
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