ある図書館の方とその図書館の営業担当さん(丸善)の間で
調整がおこなわれた結果実現し、
青森、茨城、埼玉、千葉、東京などから教員も集まり
総勢10人程度の不思議な集団での見学となりました。
まずはお世話になった皆様に感謝です。
今回は先方との約束で写真は公開しませんし
(そもそも撮影の許可を頂いただけでも大変ありがたいお話)、
ノウハウに繋がりそうな話も書きません。単なるささやかな感想文です。
ご了承ください。
もし、手っ取り早く詳しく知りたいのであれば、
『丸善の装備付納品システム ご案内』というリーフレットを
お近くの丸善の営業の方にお願いすると良いかもしれません。
大学図書館・専門図書館向けだけど、写真付きでわかりやすいしね。
さて、TRC(図書館流通センター)と言えば、
図書館業界で知らない人はいないと断言してもよさそうな組織ですが、
その中でも、今回見学したのは"装備&配本工場"のようなところです。
全国の図書館などを顧客に持ち、
背ラベルやバーコードの貼付、フィルムコーティングなどを行い、
注文された本を届けるための工場です。
かの有名なamazonの倉庫に、
シールや保護フィルムも貼るような機能をつけた場所、と考えればいいかも。
(YouTubeで検索すると著作権の怪しい参考資料がいろいろでてくる。)
ただ、amazonと比べると、
「客が比較的固定されている」という特徴があるようで、
個別の図書館のニーズに合わせたサービスが行いやすいような印象を受けました。
例えば、
丸善と連携をとりながら売れ行きの予測を立て、
複本を大量に抱えつつも「返品率」「品切率」を減らす管理をするとか。
「本のどのあたりに管理用のバーコードを貼るか」という
図書館ごとに異なる複雑な情報を管理するためのシステムがある、とか。
本当は今回得た知識をありったけここに書きたいけど
そうもいかないので、以下はささやかなメモと感想。
- 今後TRCDは終了してインターネットによるMARCデータの配布に一本化するかもとのこと。
- 世界初のブックコーティング機(一時間に約60冊の本をフィルムでコーティングできるらしい)を導入。でもまだまだ完全手作業によるコーティングも多い。手作業だと、慣れてる人で1冊5分くらいだとか。つまりそれは… もしかするとブッカーのエキスパートがいるかもということ…!? だとしたらいずれ取材・撮影をお願いしなければならない気がしてきた…!
- 一般の方でも見学が可能かお尋ねしたところ
「司書課程、図書館関係者の見学」「学校の社会科見学」「近隣の学校の職業体験の受入」などがおこなわれたことがあるとの回答をいただく。 - 丸善の営業の方に問い合わせをすれば、日程を調整したうえで見学が可能とのこと。ただ、当然ながら見学専用の部署などがあるわけではないので十分な時間を持ってスケジュールを調整する必要があります。
- 他大学の司書課程の先生と、お互いの学生を引き連れて共同見学会を申し込もうかという話になった。なかなかおもしろそうな企画。
CHIグループが今後どうなるかも含めて、
図書館業界・出版業界の変化に大きく関わるであろう
非常に興味深い場所でした。
今回は対象が企業で、なおかつ取材ではなく見学なので
上記のリーフレットに書かれている以上のことはここには書きませんでしたが
授業資料には何らかの形で反映させるので
ここを見た学生はドキドキしながら待つこと!
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