図書館情報学検定試験の結果が到着したが。

2010年12月17日金曜日

リソース 無責任発言

t f B! P L
まず「合否」というわかりやすい基準がない試験でびっくり。
てっきりあるんだと思ってた。

結果として送られてくるのは、
各設問の正誤と、
分野ごとの平均と自分の正答率の差がわかるレーダーチャートであり、
得意・不得意分野、そのバランスなどがわかる、そんな試験です。


履歴書に合格と書けるようになるわけではなく、
直接的に就職に結びつくわけでもなく、
大学の教員を目指すためにも特に美味しいわけではありません。
(点数をとれないとがっかりされるだけ。デメリットの方がでかい。それと教員は「何の科目ができるか」が重視され、まんべんなく何でも知ってる、というのは求められていない様子。)


それゆえ、どの受験者層に得なのかいまいち不明瞭なのですが、
図書館司書を目指す教え子には、

「だからこそ他人との差別化をはかれるかもしれない」

つまり

「アドバンテージを得られる可能性を増やすために挑戦しないか」と声をかけました。


とりあえず採用側が
「図書館情報学を勉強しようとする心意気があることだけはわかる」
くらいは言ってくれる可能性を期待しています。(確率的には怪しいけど、、、)


そして自分がどの程度とれるのかわからない試験を
学生だけに受けさせるのも悪いし、ちょっと遊んでみました。


勉強量としては、
試験1週間前から学生に公式テキストを全部解説したくらいです。

授業の時間外はほとんど学生に説明をしてました。
かなりのハイペース付け焼刃。当然声は枯れた。
(その後過労?で高熱を出して図書館総合展行きそびれた。)



その結果がどうなるかというと、こんな感じ。


点数:42点/50点満点

順位:26位/238人中

偏差値:60.01


特におもしろみがないというか、
「すご~い?」みたいな最後に疑問符がつくような結果になりました。

教員という立場でなければ「すごーい!!」でいいかもしれないけど、
職業的に見て良いのか悪いのか…どう捉えたらいいのかよくわからない…

どうも受験対象者の属性などがわからないとピンとこないんですよ。
統計データも付けてもらいたいなぁ。
(たぶん受験地の偏りもありそう。つくば会場は平均点高そうだし?)


しかも"45点以上は成績優秀者として表彰する"みたいなことも、
なぜか成績通知と一緒に不思議なタイミングで知らされるし。

先に知ってれば話題作りのために勉強くらいしたのに…。
なぜどうにもならないタイミングでそんなことを…?




ひとまず反省点としては、
コミュニケーション論・メディア論・利用者行動論の
学者名と理論名、学説などが全く分からなかったことかなぁ。

これは学生時代に習ってない気がするうえ、
担当していない科目なのでしょうがない、けど改善だけは目指したいと思います。

それにしても、学生時代メディア論で聞いたのは、
真・善・美がどうとかって話ばかりだった気がするんだけどな…



ちなみに、もし学生に「勉強法をどうしたらいいか」と質問されたら

「テキスト掲載問題と直接関係していた問題はほとんど出てなかった。
 公式テキストを骨とし、そこから周辺領域に広げるために
 図書館情報学用語辞典とか図書館情報学ハンドブックを読んだら?
 あと図書館業界の雑誌とかニュースもチェックしておくこと。
 本気なら半年前から頑張るといいよ。
 ただしそこまでする必要がある試験かは知らない。」と返します。

個人差があるからこの限りではないけど。


それと
受験者に対しては「テスト問題はインターネット等で公開不可」と伝えられています。
ですので過去問はインターネット上には出ないはずです。

ただしその目的は僕にはよくわかりません。

今後問題を使い回すのかな?
でもそれだと、テスト問題を回収したり譲渡を禁止にしないのはなぜか?

それとも単に著作権だけを気にしてるのかな? 
いや、でもこの事業で問題作成者がそんな小さいことを気にするのは不自然すぎる。

うーん? わからない。

が、とにかく過去問はさらさないので悪しからず。
来年受ける方は頑張ってくださいね!


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自己紹介

自分の写真
ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

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