世界的な大学ランキングの評価指標を眺めよう その6 Performance Rankings of Scientific Papers for World Universities編

2013年2月28日木曜日

研究 世界大学ランキングシリーズ

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今回はPerformance Rankings of Scientific Papers for World Universities編。

HEEACT Rankingともいわれ、
Taiwan Higher Education Accreditation and Evaluation Councilが行っていましたが、
今は国立台湾大学(National Taiwan University)の NTU Ranking という名前に代わっています。

Essential Science Indicator を使い論文数、被引用数に基づき700大学を選んだあと、
他のランキングと比較する。最終的には876大学が対象。

  • Research productivity
    • 論文数(過去11年分) [10%] ※
    • 論文数(過去1年分) [15%] ※
  • Research impact
    • 被引用数(過去11年分) [15%] ※
    • 被引用数(過去2年分) [10%] ※
    • 平均被引用数(過去11年分) [10%]
  • Research excellence
    • 大学単位のh-index(過去2年) [10%]
    • 高被引用論文数(過去11年分) [15%]
      • 各年のTop1%に入る高被引用論文の数
    • 高被引用雑誌における論文数(過去1年分) [15%]
      • Journal Citation ReportにおいてImpact Factorが各分野の5%に入る雑誌の論文数

※部分の値は各大学のフルタイムの教員数で割る。そのあたりのデータは大学のウェブサイト、各国の公的機関、Wikipediaから持ってくる。

他のランキングでは自前でデータを集めたり各国の省庁などからデータをとってくるので、
Wikipediaってのはどうなんだろうと思わざるを得ない…。


そのほか、土地・言語に依存しやすいから人文科学のデータベースであるA&HCIは使わないとか、大学の別キャンパスを考慮する仕組みにするためリサーチセンターや大学病院も含めた数値を算出するとか書いてあった。
その辺は他のランキングでも同様。

過去11年分と過去2年分をハイブリッドして最終的なスコアにしようってのもなかなかオモシロい発想だ。妥当性はよくわからないけど。
そういえば正規化の手法の解説を見かけなかった気がするがどうしているんだろう。

ランキングとしては
World Rankingの100位、ロックフェラー大学の平均被引用数がどうも異様な値になっているようで、
その理由が少々気になるくらいか。

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自己紹介

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ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

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