元々THEを作っていたQSはQS World University Rankingsを出しています。
アジアをランキングした Asian University Rankings
ラテンアメリカのランキング Latin American University Rankings
分野ごとのランキングである World University Rankings by Subject
などの種類があります。
それぞれ指標と重みづけが異なっています。
Top 400は以下の通り。
- 学術関係者の評判 [40%]
- あらかじめ選択されたリストから30大学を選ぶ質問をインターネットでサーベイ。
- ただし回答者は大学に足を運んだことがあるとは限らない。
- 最新版だと約46,000の回答があり、その分布も公開されている。
- 雇用者の評判 [10%]
- 自前のデータベースやパートナーのネットワークを使って調べた。
- 詳細はよくわからない。
- 教員一人あたりの被引用数 [20%]
- 引用のデータは過去5年分。Scopusから抽出。2011年からは自己引用を除いている。
- 教員はteaching staffとresearch staffに分けることはないとのこと。
- 教員/学生比 [20%]
- 学生数は学部生と大学院生の合計
- 各国の省庁が公開しているデータを中心に集めた
- 公式サイトいわく、完ぺきではないまでも質を測ることができるとのこと
- 外国人教員比率 [5%]
- Internationalの定義は不明 フルタイムの学生とか、教員数とか、インターナショナルスチューデント&スタッフとか、大学の情報は自前でとってくる。
- 留学生比率 [5%]
- 学生のうちInternationalな学生の割合
- たぶん留学生のこと。詳細な定義はよくわからない。
アジアは以下の通り。
- 学術関係者の評判 [30%]
- 雇用者の評判 [10%]
- Scopusによる教員一人あたりの論文数 [15%]
- Scopusによる論文一本あたりの被引用数 [15%]
- 教員/学生比 [20%]
- 国際的な学生の比率 [2.5%]
- 国際的な教員の比率 [2.5%]
- 交換留学生が入って来る数 [2.5%]
- 交換留学生が出ていく数 [2.5%]
ラテンアメリカは以下の通り。
- 学術関係者の評判 [30%]
- 雇用者の評判 [20%]
- 教員あたりの論文数 [10%]
- 教員一人あたりの被引用数 [10%]
- 教員/学生比 [10%]
- 博士号もちスタッフの比率 [10%]
- Webometiricsによるウェブインパクト[10%]
- どのように使用しているのかはよくわからない。
アジアとラテンアメリカって単純に土地で分けられてると思ったら違うんですね。
なんでそうなるのかまるでわからなくていろいろ調べていたら、
どうやら言語圏の問題を考慮している様子。
確かにアジアはラテンアメリカと比べたら言語がバラバラだもんなぁ。
ちなみに日本のランキングが落ちてる理由について説明されていたのであわせてメモ。
分野ごとのランキングは指標と重みはTop400と同じ。
このランキングの特長とも言える評判に関しては、
不透明すぎるとか、評価する人が現地に行ったことないのに評価できるのかとかそんな話もつきもの。
個人的には良いと思うのだけど、生データは個人情報非開示で公開してくれると嬉しいですな。
でも標準偏差とか分散は公開しているし、変遷なんかも見た感じ年々改善しているようだし、
透明性については努力を評価すべきだと思う。
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