世界的な大学ランキングの評価指標を眺めよう その7 Webometrics Ranking編

2013年3月10日日曜日

研究 世界大学ランキングシリーズ

t f B! P L
今回はWebometrics Ranking of World Universities です。


  • Visibility[50%]
    • Impact
      • 大学のドメインが受ける外部リンクの数
        • リンクを受けた数のデータはMajestic SEOahrefs からとってくる
        • 被リンク数の平方根と、被リンクによって出てくるドメイン数を使い、正規化した結果の最大値が指標となる
  • Activity[50%]
    • Presence [1/3]
      • Googleに登録されたメインドメイン(サブドメインとディレクトリも含む)のウェブページ数
        • 外国向けに持っているドメインなどは数えていないような…。
    • Openess [1/3]
      • 各組織のリポジトリに登録されていてGoogle Scholar によって集めることができるpdf, doc, docx, pptファイルの数
      • 今回は2008-2012年のものが対象
    • Excellence [1/3]
      • 各分野のトップ10%に入る被引用回数の論文だけを対象にカウント
        • 2003-2010年の期間が対象だが、SCImagoによると5200以上の大学が0ではない値らしい



科学的なアウトプットを強調した大学のウェブ発信力ランクって感じです。
半年ごとに改訂(1、7月)。
カバーしている大学数が圧倒的に他のランキングより多いものの、
分野によって大学の分類をしていないところなどは改善の余地ありとか。



大学図書館の人が興味を持つのはOpenessランキングあたりだろう。

でもランキングの上位はかなり謎で、
この手のランキングでよくみられる「上位はアメリカまたは英語圏」ではなく、
ブラジル・フィンランド・台湾・スペイン・フランス・イランなどが見えているという…。

なんだろう、原因は?

「非英語圏のウェブサイトでpdf, doc, docx, pptファイルの数が多い」ということだから…
もしかして英語版と母国語版を両方つくって公開していることが多いとか?

謎だな…。

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自己紹介

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ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

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