『図書の修復』というビデオ

2011年3月20日日曜日

リソース(映像)

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先月見たのに記事にするのをすっかり忘れてましたが、

今回の震災で修復をする必要性に迫られた人におススメの一本がこちら。


『図書の修復 ―正しい製本の知識と基礎的な技術―』


東京都立中央図書館の企画で、平成10年に東京都映画協会が制作したVHSビデオ。

全1巻 42分 で 価格は15000円。

東京都立中央図書館の方が作業の実演を行い、解説ナレーションもついてます。




構成は以下。

___

・洋装本の名称と紙の目(縦横)の見分け方
 

・無線綴じの図書の修復
  用具、壊し作業、破れの補修、はね付け作業、
  孔あけ、三つ目綴じ作業、表紙付け作業


・カイルラッパーの作り方
  (※カイルラッパーとは、和装本を包む箱のようなモノのこと。)
  用具、材料、本の採寸、内ぶた、外ぶたを作る


・和装本の補修と和綴じ
  用具、虫損直し作業、四つ目綴じ作業


・和綴じの種類

___


基本的には「破損」の修復だと思って見るのが吉です。

メモし忘れてしまったけど、
確か「水ぬれ」とかには対応してなかったような…?


何となく修復について知りたいなら1回、
作業をまねるなら2回、見て覚える気なら3回、
目的に合わせて見る回数を変えても良さそうですね。


インターネットでちょっと検索すればわかる通り、
職員研修でも使われたりしているみたいだから、評価も高い様子。


少し関係ないけど、
YouTubeとかで「自炊」動画を見ると
修復の工程について触れられているものもみつかるかもしれません。

視聴覚資料はやや手に入りにくいからね。


図書館資料論あたりの授業でも使えるかなぁ

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自己紹介

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ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

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