被災地域:福島県相馬市(追記)

2011年3月17日木曜日

t f B! P L
ここにアクセスしてくるキーワードを見ると、
現状を知りたい人が多いようなので3/25に追記。
元々書いた記事は下の方に追いやりました。
__________

<3/25に追記>

相馬市役所の公式サイトもやっと情報が出るようになりましたが、
基本的には住民のための情報を提供することを第一にしているようです。

地震初期における現地の状況を知りたければ、
国土交通省 東北整備局の「被災された市町村の臨時掲示板」の中から、
相馬市の「3/24」をクリックすると市長エッセーを読んで確認できます。


空からの写真が見たいなら
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による被災地の空中写真から確認するか、
東北地方太平洋沖地震 GeoEye-1衛星緊急撮影(2011年3月13日分)災害前後資料がいいと思います。


現地の情報はインターネット経由ではかなり探しにくいけど、
東日本大震災 被災地生活救援サイトなどが役に立ちます。

その他、
福島県相馬市-震災情報 @ Wiki
2ちゃんねるの福島県相馬市スレ も役に立つかもしれません。


東北道が一般車両通行可になったことを踏まえると、
自動車・通行実績情報マップも使えそうです。カーナビはものによるし。


検索エンジン(Google,Yahoo!)を使用して情報を収集する際は
"福島県相馬市" のようにダブルクオーテーションマークでくくり、
「ニュース」「1週間以内」などに絞ると効率が上がります。




「福島県」をキーワードに含めたのは、「南相馬」を引っかからないようにするためです。

ただし、県内向けの新聞記事(いちいち「福島県」と付けない記事)も
引っかかりにくくなる点には注意が必要です。


もっとも被害をわかりやすく書いているのは、
東洋経済オンラインの津波で大きな被害を出した福島県相馬市・新地町 写真レポート【震災関連速報】です。

地図があるからわかりやすいよ。

__________

まずこの地震で被災した全ての方にお見舞いを申し上げます。

今回は図書館に関係ない地震関連の私的な話です。



私は津波の被害が大きかった福島県相馬市の出身で、
直線距離で海から5km程のところに実家があります。

市内に親戚や友人などがいますが
ひとまず3親等までの身内と、
連絡をつけたかった友人の生存は確認できました。


現地の公的な組織から情報が出てこないなかで
(公務員の親戚によれば、職員総出で頑張っているとのこと)、

情報の公開を積極的に支援してくださっている方、
テレビ、ラジオやGoogleなど情報提供をしてくれている方々には本当に頭が下がります。


ありがとうございます。



聞いた範囲・調べた範囲では、以下のような状態とのこと。

・自衛隊が現地で救助活動をしてくれている
・食糧はないが、ときどき現地企業から配給がある
・給水車から水はもらえる。ただしすごい行列。
・道路もところどころ通れない
・ガソリンがなくて新聞配達もストップ。


総務省消防庁が出す【消防庁被害報第52報】に書かれた相馬市の被害、

建物全壊数:4 という100%あり得ない情報から見ても
被害の全貌が明らかでないこと、
現地の情報が混乱しているのは間違いないでしょう。


市街地は津波の被害があまりなかったはずだけれど、
ビデオジャーナリストの神保哲生さんが撮影された相馬市と南相馬市あたりの被災初期の映像
(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001747.php)

などを見てもやはり沿岸部は壊滅的なダメージとなっているようです。



最新の話としては、この有様です。

ようやく届いた物資は棺200個、原発事故も重なる悲痛な福島被災地、東日本大震災 http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/498bb625e6b24c8b0ff7542c90461dbc/page/1/



有難いことに姉妹都市・流山市からの支援物資などは
かなり早い段階で届いているはずなのですが、
予想よりひどかったということなのでしょう。


今は直接現地に行こうとしても邪魔にしかならなそうなので
外からの募金や物資の支援しかできませんが、

ひとまず一人でも多くの人に知って欲しくてここに書いた次第です。


ぜひ余力のある方は募金などのご支援をお願いします。
平成23年東北地方太平洋沖地震 被災や避難場所や募金情報、安否情報等まとめ



私自信は安月給ですが年収の3%を日赤宛で募金してきました。

給料が入ったらまた少し福島県に送りたいです。
いざとなったら家族・親戚を呼び寄せたいのであまり余裕はありませんが…。



それと現状もさることながら、
多くの方にご協力いただきたいのは今後のことです。



大切な家族や家を失った者、

原発周辺または福島全域で発生しうる農業・漁業・その他への風評被害の可能性、

大規模な工場の被害、道路が破壊されたことによる産業へのダメージ、

田畑の塩害、船を失った漁師、

客が来ないことによる旅館や観光産業へのダメージ、

仕事がないことによる経済的不安感(貯金があっても減る一方。もしなければ…)、

職を失う人が増えて経済が回らなくなれば、商売が成立しなくなるのも時間の問題。



少し考えただけでこれだけの問題が考えられます。


悲観的な人からは
「これからどうしたらいいんだろう… 最後には首をくくるしか…」

という喪失感からでる声も聞かれる中で、
何か生きがいになることを届けられれば、と思っています。


個人的には、こっちの中長期的な話の方が
出口の見えない不安に包まれていて辛い気持ちです。


被災地域は広範囲にわたっており
相馬だけ何とかしてもらおうというのはワガママというものでしょう。


しかしながら余力のある方には、
可能な限り今回の被災地に対し、できる形でのご支援をお願いしたいと思います。


せっかくJSTも地震関連文献情報の無料公開してくれたし、
私もいずれくる復興支援のために役立つ学術的な情報やニュースの収集と
寄付などを中心に頑張りたいです。


どうかご協力を宜しくお願い致します。

広告

自己紹介

自分の写真
ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

ページビューの合計

このブログを検索

人気の投稿

ブクログ

QooQ