シンガポールの図書館がうらやましいです

2011年9月29日木曜日

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先日ちょっとした縁から「シンガポールの図書館政策 情報先進国をめざして」という本を頂きました。

「シンガポールがおこなった『Library2000』というプログラムとその結果」についてまとめた、A5判、本文145ページ(うち40ページくらいが写真)の3時間くらいで読めそうな本です。

ちょっとGoogle界隈を見渡してもレビューがいくつか見当たりますので、
ここではお礼を含めた簡単な感想と紹介ということで。



読んでみて特に印象に残ったのは、
徹底的な改革志向を貫くための人材マネジメントの話です。

一部分引用しますと、
首脳陣や管理職は「愚かなアイディアというものは存在しない。あらゆることが可能であり、少々のルール違反は許される」ことを、あらゆる機会を捉えて職員に告げる(p.47)

なんて書かれてました。

びっくりするでしょ? そしてうらやましいでしょ?


何せ改革時に及び腰になりがちな上の方から改革をせよときたもんだ。

さすが図書館を重視して国ごと改革を目指しただけある! ってもんです。



後半には写真付きで各図書館の紹介もありますが、特に面白いのはこのあたりでしょうか。

  • ジョロン広域図書館の「円形の迷路」(p.109)。床に書かれた半径2mくらいの円の内部に迷路を作り、中心に置かれた本棚を目指す仕組み。こどもが好きそう。


  • 十代の若者が地べたに座って読書をするスペース(p.111)も興味深い。みんな靴はいてるのに。


  • 貸出冊数に応じて回す権利がもらえるルーレット、Spin and Win(p.116)。あたれば文房具などの商品がもらえるらしい。


  • library@esplanadeという芸術系の図書館にある、ピアノ演奏専用スペース(p.118)と演劇で使われた衣装のディスプレイ(p.119)


  • トーア・パヨーコミュニティ図書館にある、船の形をした児童用書架。船の外壁が書架になったような形をしているけれど、内側にも入れるらしい。(p.129)



そのほか、ジョロン広域図書館(Jurong Regional Library)で行われている
Verging All Teens(V.A.T.)とよばれる若者向けサービスの体制もおもしろいです。

10代のボランティアと国立図書館局のスタッフが組んで
サービスを計画・運営しているようです。
10代の心をひきつけるため、
漫画とかポップミュージックを含む資料選定にも若者が参加するそうな。


V.A.T.に関連する資料を探してみたところ簡単な公的資料が見つかりました(PDF,3ページ)。

FaceBookのアカウントもあるみたいです。



日本でもいろいろな図書館サービスが展開されていますけど、
新しいサービスをどんどん打ち出すほどの組織体制にはなっているのでしょうか。

興味深いところです。

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自己紹介

自分の写真
ある日突然図書館司書資格関係の科目を教えることになり、司書と司書教諭の必要科目の大半を担当していました。次に図書館関連の道具を販売したり建築・改築をする仕事に転職し、図書館の機械化部門で図書館システムやらIC関係の仕事をしました。現在は大学図書館の司書(大学病院図書室、電子資料契約、RDM等の担当)として勤務。 ブログは教員のころに始めたものなので、当時からするとコンセプトは大きくずれているけど、まあよしでしょう。 博士(図書館情報学)。

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