後期に入ってからは授業で使った資料のメモを
最低限しか書いていません。
が、おすすめしたい資料は書いておきましょう。
本当は「千代田図書館のコンシェルジュが持っているOUR CREDOと呼ばれる"心がけ"が書かれたメモ」というレア度が高そうなアイテムを持っているので
これを公開したらさぞかし有意義なのではないかと思うけれど、
公式で公開されていないし、
残念ながら詳しい内容をここに書くわけにもいかないという…。
そんなわけで、今回はおススメDVD紹介です。
あまりインターネット上にレビューがなかったから書いちゃう。
ババーン!
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監修:大串夏身
LIBRARY VIDEO SERIES 図書館の達人 自治体編
『日本一の読書のまちをめざして ~恵庭市と市立図書館の活動~』
2010年4月発行 本編32分+特典11分
ISBN 978-4-86271-408-4
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本当は商品へのリンクを貼りたいけれど、
企画・発行が紀伊國屋書店なのに
紀伊國屋BookWebで検索されないという謎のアイテム。
なんで? データ登録のタイムラグ?
それとも実は売り物じゃなかったのか?
まさか単品で売ってないとか?
それとも単なる検索ミスか?
ちょっと調べてみたら
日本視聴覚教育協会の2010年優秀映像教材選奨入賞作品一覧のDVD部門で「最優秀作品賞・文部科学大臣賞」に輝いていました。
この賞の存在を今初めて知った僕は
過去の受賞作品を眺めてみたわけですが、
2009年の受賞作品である
『東京のモダニズム建築 第3巻 学校篇』45分/(株)紀伊國屋書店
も見てみたいと思いました。
考えたくはないが、図書館建築論の授業をやれと言われた際の切り札になるかもしれない。
その他受賞作品の中には
教育に役立ちそうなDVDとかビデオとかけっこうあります。
もし僕が学校図書館の担当だったらチェックする賞だろうね。
話を戻してこのDVDの内容ですが、
図書館系の古い視聴覚資料でありがちな
「役を演じて仕事を教える」系のものではなく、
北海道恵庭市の図書館を取り巻く環境や体制を
ドキュメンタリータッチで見せてくれます。
インタビューが豊富という印象です。
(そういえば他の図書館関係の新しいDVDもそのような路線を強調していましたね。トレンドですかね。)
内容としては、
- ブックスタートへの取り組み
- ボランティア関連の話
- 市内の各学校図書館を公立図書館の下部組織として位置づけ、全学校図書館に学校司書を配置した話
などが出てきます。
ブックスタートを見られるDVDといのも貴重な気がするけど、
それ以上に上記の「組織体制」については
僕の知識が乏しかったためか、けっこう驚かされました。
学校図書館を… 市の図書館が直轄… !?
市の教育委員会が首を縦に振れば
理論上は可能なのかもしれないけど
尋常じゃなく下準備と根回しが必要なのかと思っていたもの。
この衝撃はぜひDVDでご覧いただきたいものです。
なお、本ソフトには10ページくらいの小さい資料がついています。
- 市立図書館の施設概要と沿革
- 組織と機構(←特にこれが重要)
- 各種利用統計
- 児童書貸出数とその推移・伸び率
- 読書施策に対する主な成果・達成状況
などが書かれています。
この資料を見ると、上記の学校司書は非常勤であることがわかり、
なるほどそうなるかぁ、なんて思ったりします。
(一人合点)
図書館関係の科目でいうと
児童図書館論・図書館サービス論(の児童サービス)・学校経営と学校図書館・図書館経営論あたりと関係が深いです。
もっとも、学生だけでなく現職の図書館員の方が見ても
楽しめると思いますが。
見終わったら、
自治体の主張や教育委員会の人にこのDVDを見せる手段を考えることでしょう。
あくまで熱心な図書館員なら、だけどね。
さて、このソフトですがなんとお値段は12,600円!
安い!
…安い?
いや、相対的に見れば安い!
ビデオの時代は普通に2万とかしてたし!
とはいえ少々値が張るのは確かです。
そこでいろいろ確認してみたら
パッケージの裏に「著作権処理済み」で
「公共図書館、学校内での無償上映を許可いたします。また、公共図書館、学校の個人利用者に対してのみ無償貸出を許可いたします。」
と書かれていましたので、
公立図書館で購入してもらうために
リクエストを出す作業をすると、いろいろ得することがありそうだね。
これを見ることで
「うらやましい・あこがれる・すばらしい読書環境・文化水準の高いところっていいよね・こんな自治体に住みたい・北海道寒そう」
という気持ちを提供できるでしょう。
あらためて子どもや図書館に関連する方、
図書館を取り巻く環境に閉塞感を感じる人に強くおススメしたいと思います。
ぜひ!
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